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ヒトの見分ける能力

有楽町に出かけた際、ビルの中のラックに興味深い冊子が置かれていた。「ON!」というタイトル。発行者は「一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会」だ。2022年春号には人と緑が特集されていた。

中でも千葉大学大学院の岩崎寛准教授のお話が興味深かった。私たちがどのようにして緑と接したら良いのか、次のように述べている:

*近所の公園でも良いので、隙間時間を使って訪ねてみる。「森林浴」ならぬ「公園浴」がオススメ。

*自宅やオフィスなど「常に視界に入る場所」に植物を置く

*見るだけでなく、もっと五感を使ってみる。葉っぱに触れるのも効果的

なるほど、と思った。わざわざリゾート地や郊外に出かけなくても、身近に公園はある。いや、公園どころか近所のお宅の緑だって良いのだ。葉っぱを触るというのも、大人になるとあまりやらないこと。これも新鮮だ。

岩崎先生いわく、人は緑を本能的に求める生き物だそうだ。また、「本物と人工的な自然を敏感に見分けることができる」のだと。どれほど技術が発達して美しい映像を画面越しに見られたとて、やはり本物に勝るものはない。どんなに瞬時にSNSやカメラ越しでリアルタイムで連絡を取り合えても、やはり対面で同じ場所にいることは喜びをもたらす。

ヒトの能力ってすごいなと思う。

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