だから日本語はオモシロイ
毎朝チェックしているTBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ」。私が子どもの頃、森本さんはNHKの花形アナウンサーだったのですが、今やTBSの顔でもあられますよね。その森本さんが平日朝の2時間半、アンカーを務めるニュース番組です。
特徴は、番組のキャッチフレーズにもなっている「聴く朝刊」。多数の朝刊を2分ほどで解説する冒頭コーナーを始め、国内外のトピックをくまなくカバーしています。日替わりのレギュラー解説者のみなさんもわかりやすく、学生さんはもちろん、多くの方にお勧めしたい番組です。放送通訳の仕事をする上でも大いに助かっています。
中でも私が参考にさせていただいているのが、森本さんと共にキャスターを務めるベテランの遠藤泰子アナウンサー。遠藤さんの話すスピードや言葉選び、間の取り方や相槌など、放送通訳者として取り入れたい要素がたくさんあるのですね。
さて、今朝の遠藤さんのお話でふと注目したことがありました。道路交通情報に出てくるNEXCO東日本からのお知らせです。注意喚起を促す内容で、遠藤さんは文末で「お控えいただけますようお願いいたします」とおっしゃったのです。
ん?
お控えいただ『け』??お控えいただ『き』なのでは?
と気になったので、早速調べてみました。以下のHPからです:
http://nomad-salaryman.com/post-20694#8220_vs_8221
実は両方の言い回しがあるそうです。
「お控えいただきますよう」=「控えてもらうよう」
「お控えいただけますよう」=「控えてもらえるよう」
この違いとのこと。「いただけ」の場合、「いただく」に「可能形」のニュアンスが入るのだそうです。なるほどー。ほんの一文字違いですが、こうした微妙な差があったとは!
だから日本語は本当にオモシロイです。あ~楽しかった!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?