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雨の日、ひきこもりのリゾット

雨を「天気が悪い」と表現するのは一方的だ、と、どこかで見てからたしかにそうだなと思うようになったものの、やはり足元が濡れたり、傘を扱ったりしなければならないのはわずらわしい。

そんな雨降りの日も、外出の用がないとなるとなぜか得したような浮足立つような気持ちになる。

雨垂れの音や鈍い陽の色に包まれて、読み逃していた本を読んだり、楽しみに録画していた映画を観たり。調子に乗ってワイン出してきたりして、至福。

きっと、晴れの日に家にいると感じる「出かけなくちゃもったいない」みたいなプレッシャーから解放されるんだろうな。

時々窓から顔を覗かせて「おお、まだ降るねぇ」と無駄に確かめては、濡れない場所にいる特権を楽しむ。
そんなだから、買い物に出るのは(心理的抵抗感により)至難の業。

冷蔵庫を覗いてあるもので、この落ち着いたうきうき感に寄り添うごはんを作ろうじゃないか。


▶ひきこもりのリゾット
基本のリゾットに、あるもの・入れたいものを入れればOK。

春キャベツとアンチョビ、グリーンピースのリゾット。
甘栗とチキンのほうじ茶リゾット。



[基本のリゾット]

鍋に湯を沸かしておく。
フライパンで、刻み玉ねぎを少しの塩とオリーブオイルで弱火で炒めて白ワインをどぼっと。アルコール飛ばしたらオイルを足して生米を加える。
米にオイルがまわったら、ひたひたより多いお湯を入れる。あとは好みの柔らかさまで水分足しつつ火を通し、塩やチーズで調味。

ポイントは、
・温かい液体で作る→冷たいと「炊く」ことになるのでリゾットの食感にならない
・玉ねぎなど、具から出汁が出るのでお湯でも大丈夫
というところ。
米の量は、片手掬えるくらいって自分の適量把握してるので計量もしない。

何を入れようか?と具材を考える時、出汁が強めのものを選ぶことを少し意識しているんだけど、例えばこんなの。
植物性:玉ねぎ、きのこ、トマトなど
動物性:鶏モモ、加工肉、貝類、海老など


お米はたいてい在庫があるし、ポイントを押さえれば意外と気軽に作れるので気に入っている。

雨音に合わせるようにゆっくりと味わって食べたら、また引きこもり活動にいそしむといたしましょう。


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