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ピンチをチャンスに変える人、変えられない人〜アフリカ開発会議の脇で起きていた奇跡〜

ピンチをチャンスに、とか超絶望的な状況を打破するとか、現実を動かせるかどうか、の違いって何だと思います?

私的結論は、世界をどう捉えてるか=「パラダイム」の違いなんですが、これを語るには順序立てた解説が必要なので、今日は備忘録としても先月末の忘れがたい「ある出来事」を残しておきたいと思います。

ちなみに、パラダイムが違うと結果明らかになるのがこれ↓

ピンチをチャンスに変えるために必要な3つのこと。
・肚(はら)を決めること。
・「直感」で(勇み足の)一歩踏み出すこと。
・諦めずに動いた後は、結果を天に任すこと。

※今日はここに踏む込まず、まずエピソードをば。

アフリカ開発会議(TICAD 7)の最中の出来事

仕事柄、コミュニティ柄、知り合いが皆こぞって参加していたのが、8/28-30にわたってパシフィコ横浜で開催されていた「アフリカ開発会議(TICAD 7)」。

"これを機に"とアフリカ各国から来日中の面々が揃っていたので、私自身、彼らと都内でのビジネスミーティングが連日のように約2週間続くハードスケジュール。妊娠9ヶ月突入した時期とあって、TICAD自体、横浜まで足を運ぶのは遠慮させていただいてました。

当のTICAD会場の様子がFacebookなどであれこれ流れていた、会議2日目8月29日の昼過ぎ。その電話はかかってきました。

五穀豊穣・和食給食応援団の西居豊さんからのFacebookコール。

ずいぶん前から、農学部繋がり、各種共通知人繋がりなどで、お名前やご活躍は何度も目に、耳にしつつも、まだ直にお会いしたことがなく。最近Facebookで繋げてもらったばかりという仲だった、西居さん。

「いつか是非お会いしましょう!」とご挨拶していたものの、まだ実際にお目にかかったことがなかったので、「もしや何か誤作動か間違い電話かな?」と思いつつのコール受信でした。

緊急事態のヘルプ要請!

はじめてのOne-on-oneの会話ながら、西居さんは昔からの友人にかけるような親しみさと温かさのある声で、短く用件を話してくださいました。

「じつは緊急事態なんです、助けてください」と。


事情を伺うと、

・TICAD 7に合わせて、会場にほど近い横浜市の小学校の子ども達が、出席国のメンバーと交流できるように、と給食会の企画をされていた。
・明日開催!と迫った今日(の午後、つまり24時間をゆうに切ったいま)。参加予定だったゲストが急に来られなくなったという連絡が入ってしまった。
・子ども達が、歓迎の挨拶や事前学習などを準備してとても楽しみにしている中、急な企画キャンセルは忍びなく、何とか今からアフリカからのゲストを呼びたい。
・ふと思いついたのが私だったので、(会ったことないけど笑)電話をかけてみた。←今ココw

ってことでした。

落ち着いていながらも、アツい想いが載った西居さんの声に

「私も力になりたい」

そう、私の中のスイッチが入ったのを感じました。

ボランタリーな今回の企画に奔走する西居さんはもちろん、1万km離れた国の人たちとの出会いを楽しみにしている子ども達のために、「何とかしたい!!」と。

すぐに頭の浮かんだのが、連日のミーティングで絆深まっていたルワンダからの来日メンバー。さらに彼らを取り仕切っているSamuelさん。

彼に電話すると、短い説明ながら、すぐさま事態を理解してくれて、本人はちょうど大臣との予定と被って動けないという中、他の起業家メンバーに声をかけてくれることに^^  なんと心強い!

個別にWhatsAppでやり取りしてた同じくルワンダの3D映像制作会社代表Mufuthさんにもメッセ。夫はもちろん、「このピンチを何とかしたい」という想いが通じそうな面々にお願いのメッセージ・メッセージ・・・

「(TICAD)会場にいればナンパするのに!」という歯がゆさのところ、
“やっぱり今日の明日では難しい”というお返事が続き、あっという間に夕方に、、

まだ確定的な返事が1つもない中、タイムリミットも迫り、祈るような気持ちでスマホを握りしめていた18時。

なんと、
「世界柔道で来日中のタンザニア代表選手、2名大丈夫です!」
と神がかった連絡が!!!

相談のメッセージに、一番に各所動いてくださった男気溢れる清水さんからの一報でした!!(感涙)

・・・
その後、ルワンダからもMufuthさんともう一人の参加が決まり、各所西居さんと無事お繋ぎできて、、と緊張から安堵が凝縮した午後となりました。

給食会の成功と10周年パーティー

そしてTICAD最終日でもある、翌日の給食会当日。
 
都内での予定で現場で付き添えない分、「この画像をタクシーの運転手さんに見せたら大丈夫!」的なメモや地図をルワンダの面々に送りつつ、時間に間に合うだろうか、ちゃんと辿り着くだろうか、とハラハラドキドキ。。
 
連絡が途絶えたり、様子が分からない不安など、色々が重なったものの、午後しばらくすると西居さんから給食会の様子のお写真が!小学生と一緒に給食を食べたり、柔道実演をしたり、とエネルギー溢れる様子が届き、本当に文字通り胸をなで下ろしました!

時を同じくして、参加したルワンダの起業家Mufuthからも
「人生の中でも至上最高に幸せな経験の1つになった!!!」
だなんてメッセージもあって、私自身込み上げるものが。。

24時間前のピンチ。子ども達が落胆してしまうかも、、なんて想像が、180度違う実りある実際の時間空間に変わったことが「奇跡」のように想えました。その感動たるや、言葉になりませんでした。

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・・・
そして、ちょうどこの給食会があったその日の夜に開催されたのが、西居さんの会社・五穀豊穣の創業10周年パーティー!!

給食会の一件から、ルワンダ・タンザニア・ケニアの面々と共にご招待いただきました。 

場所は、創業の地、西馬込のお好み焼き屋さん。

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10年前、「女将さんと一緒に食べる」「忙しいときはお店の手伝い」などを条件に、3食のご飯を一年間無料で食べさせてもらい、創業一年目を乗り切ったという、最高にロックな伝説の場所。

日本中からも西居さん・五穀豊穣にご縁のある方々が集まり、お店はギュウギュウ詰め!!!

そして、ここで!!念願の西居さんとの「初めまして!」が叶いました笑

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タンザニアの代表選手とも!

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Samuelさんと西居さんも、ここで初めまして!

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10年前の創業の地を記念のパーティーの場所にする西居さん、そしてこの10年の間に関わった人たち一人一人に声をかける西居さん、そして初めましてのアフリカからのメンバーや私にも同じ笑顔を向ける西居さん。この彼の一貫性が、今日の奇跡の土台だったんだな、とも感じ入りました。

ピンチをチャンスに変える人、変えられない人〜アフリカ開発会議の脇で起きてた奇跡〜

ここで、表題の↑の話に戻るんですが、

この一連のエピソードを残しておきたかったのが、この「ピンチをチャンスに変える人」の磁場みたいな力を伝えるためなんです。

事態を変えた西居さんも、清水さんも、私も、共通していたのが多分、この理屈を超えた「磁場みたいな力」を何らか知ってて、つくることができた、ってことだな、と。

エゴを手放し、誰かのために、何かのために、とにかく「行動」する。

事態がビハインドなときはとくに、事態が進む速さより自分の行動の速さを被せることで"磁場"をつくる。

パラダイムが旧いと、この「無茶」がとっても理不尽なようですが、むしろ本当に現実を変える力は、このパラダイムから脱したところにあるな、と確信します。

無自覚に無邪気に、新しいパラダイムを生きている人も多く、新旧のパラダイムの間にまだまだ大きな見えない断絶があるな、とも。それで、これまでこの新旧パラダイムの違い、チャンスをピンチに変えられる人と変えられない人の違い、って中々シェアされてきてなかったんじゃないかな、と。

もっと人が自由に、力づけられる世界に進むためには、このパラダイムの違いを橋渡しすることがどうしても必要!!なのは明らか。

私なりにこの橋渡しのために、できることを積み重ねてみよう!と想えた出来事だったので、備忘録まで。

ちなみに、この給食会は「毎日新聞」の横浜版にて記事にしていただいたようです。Conglaturations!!!

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