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なぜロナウドは左WGなのか

サッカーが好きな人なら分かると思うがクリスティアーノ・ロナウドは世界でもトップ級のフォワードである。
しかし、代表や今のチームではあまり結果がでておらずタイトル獲得といった結果が出てない。
その原因としてロナウドがワントップまたはセンターフォワードとしての役割をすることでチームの力が弱くなっているのではないかと考えた。

ここで比較していくのはレアル時代のロナウドとユベントス〜現在のロナウドである。

なぜこの2つを比較したかというとポジションが違うからである。レアル時代のロナウドは主に左WGと言われるCFのとなりに置かれていた。左WGというのは花形ではなく、なんとも言いづらいポジションである。変わって後者ではCFや2トップといったトップを張るようなポジションであった。

ロナウドが衰退している理由としてもちろん年齢もある。しかし最初からそこに注目するのは間違いである。サッカーはチームのスポーツだ、個の力はチームの上に成り立つ。つまりチームとしての完成度が落ちたからロナウドも落ちぶれたと言われていると考える方が妥当である。

ではなぜロナウドは左WGの方がいいのか
ロナウド最盛期とも言われるレアルCL3連覇を見てみよう。

当時のフォーメーションは4-3-3
右からベイル・ベンゼマ・ロナウド
   モドリッチ・カゼミロ・クロース
   カルバハル・ヴァラン・ラモス・マルセロ

この時のロナウドは活躍はするものの決してチームのリーダー格ではなかった。キャプテンはラモス、10番はハメスからモドリッチ、CFでもないし、9や11のようなストライカーの番号ではない。しかしチームいちの得点源だった。ベンゼマは下がって泥臭く働き点は背番号7のロナウドが取る。ベンゼマがいたおかげでロナウド自身の個性がぐっと引き出される。(ロナウドがダメなわけではない)チームとして機能し最大限力を発揮するにはロナウドがリーダーではダメなのだ。ロナウドはかっこいいし点も取る。サッカー選手としてだけでなくタレント性も兼ね備えている。しかしそんなロナウドでさえレアルでは10番やキャプテンを任されることは無かった。しかし試合の時になると得点源のロナウドを助けるように皆が働く。この循環がチームとしての3冠を導いたのだと思われる。

サッカーから組織の学びは多いものですね。

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