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恋人への期待の仕組み

 私たちは恋人に期待する。自分が愛情表現をするがパートナーは同じぐらい返してくれないという話はよく聞く。バレンタインのお返しにもらったものよりも安いものをあげると怒ってしまったりするなんてエピソードはこの時期によくあると思う。
 しかしなぜ私たちは同じ価値のモノを与えようとするのだろうか??ここでヒントとなるコトバが「価値」である。価値というのは資本主義において非常に重要なものである。資本主義において確立した市場において需要の高いものは価値があるとされそれが社会的信用になる。
 「等価交換だ」これは鋼の錬金術師に出てくる有名なセリフだが、このシーンは現代の恋愛に非常に似ている。私たちの恋愛は与えられたものを返してこそ意味があり、与えられなかった場合その人は価値が低く与える必要のない人となる。
 私たちは資本主義に支配されすぎているのかもしれない。それが恋愛において顕著に出てくる。しかしこのような恋愛は私たちの中では当たり前のこととなってしまっている。なにがいけないの?普通じゃない?と考えるかもしれないが私たちの生きてきた世界では資本主義が支配した世界であり、その中で育った私たちは目が見えなくなっている。それを証明するいい例がキリスト教の世界である。隣人愛で説かれたように「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」とある。この世界では愛することは当たり前であり無償の愛を解かれている。
 与えてばかりいてはこちらが貧しくなると考える人は多いのではないか??ではなぜ与えるものに限りがあり財産として捉えているのか??
この時点で資本主義と同じことを言っている。そうではない、人間的に与えられるものは沢山ある。自分の中にもっているものは限りあるものではなく増える一方だ、そこを忘れてしまってはならない。
 ここで勘違いしてほしくないのが与えて返すことがいけないわけではない。資本主義の考えも大切だ、しかしそれがいきすぎているのである。相手に期待して期待値を超えなかった場合、残念と思うのは恋愛において、いいことではなないのではないか??
 受けた恩は返しなさい→常に与え続けなさい
このマインドが大事だと思う。期待をするのではなく相手に常に与え続けなさい。恩は感じるだけでいい。
 それが受けた恩は返しなさいの本当の意味でありパートナーとの良好な関係を続ける秘訣だと私は信じている。

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