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マッチ売りの少女と現代5

マッチ売りの少女が売っていた「マッチ」
最近はあまり見かけなくなりました。マッチを使う場面といえば、まず思い浮かぶのは喫煙で、火を付ける道具としての位置をライターに取って代わられました。
そのライターも加熱式タバコの登場で必要性が低下しつつあります。栄枯盛衰。その産業に関わっていた人々はどうしたんでしょうね。

さて、かつてはいたであろうマッチ売りの商売道具について、見かけなくなった分、誤解している事を三つ挙げます。

マッチの頭は赤くない

イメージとして、マッチ頭は「赤」とすぐに浮かびますが、現在はパッケージデザインの相性から白いものが一般的だそうです。また頭が赤くなったのは、昔作られていた発火しにくいマッチと区別するために着色されたそうです。

マッチの頭はリンじゃない

マッチの頭の素材は、塩素酸カリウム、硫黄、膠、珪藻土などで、リンが使われているのは、むしろ側面のザラザラした部分で、そのに使われているのが赤リンです。どうも赤リンのイメージが、赤い頭と繋がって、頭がリンと勘違いしているみたい。

マッチの頭を食べてもアルコールの匂いは消えない

全くのデマですが、トイレでマッチを擦ると、リンとアンモニアが反応して、臭気を消す効果があるのは事実。デマにもそれが生まれる根拠はあるといわけですね。

さてさて、加熱式タバコに切り替えてからというもの、マッチはおろかライターも持ち歩くこともなくなりましたので、たまのお墓参りで右往左往しないように、お盆とお彼岸の前は要チェックですね。

僕が子供の頃は、小さい物の形容詞で「マッチ箱くらいの」という言葉もありましたが、その言葉も消えるんでしょうね。

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