ニホンカモシカと滝の水でいれたコーヒー。2020/01/11祖母山。
祖母山は九州ではレベルが高い山だから、積雪期はやめとこうと思っていましたが、くじゅう連山も雪全くないし、このところの好天考えると、雪があるとは思えないので行って見ることに。
とはいえ、ソロだから、梯子と絶壁で有名な黒金山尾根や、沢を渡りながら進むメンツラ谷コースは止めて、穏健な神原ルートを選択。
駐車場までの林道がヤバイという噂がありましたが、確かに狭いけど、距離として10分ないので、そこまでストレスにはならないかな。
7時半前に駐車場到着。連休初日だけに混むかなぁと思ってましたが、僕だけ。ちょっと拍子抜け。
五合目小屋までは渓谷トレッキングコースになっていて、これも楽しみだ。
カモシカいると書いてある。特別天然記念物だから、そう簡単にお目にかかれないんだけど。
準備も体調も今日は特に万全。よく寝てよく食べてます。
さて出発!
行きは渓谷の右岸を高巻きに登るように進みます。地図からすると左岸は渓谷に近いから、沢でのコーヒーを帰りの楽しみに。
まあ右岸コースも、ちょこちょこ沢に迫りますよ。当たり前だけど水の透明度は最高。
五合目小屋まで、あっという間です。あんまり登った感じはしません。事前情報通りです。
ここからが本番。でも階段じゃあね。しばらく階段続きました。
枯れた沢を渡ります。
ここからが本番!一番乗りということもあり、枯れ葉で踏み跡が難しく。リボン頼りに進むしかない、そして、なかなかに険しい登り。
汗が吹き出し、アウターとミドルレイヤー脱ぎます。ゆっくり登るのは苦手で。
まあビミョーな斜度なんだよね。奥多摩のヌカザス尾根なんかは、ロープ使わないと厳しい斜度だけど、そこまでではない。そうだなあ。丹沢表尾根のヤビツ峠から三ノ塔くらいかなぁ。
そして、滑落しそうなヤバイ箇所もないんだけど、道が細い。
ただ。結構長い。地味に体力いる登りですね。まあでも、そういうのは塔ノ岳大倉尾根で鍛えてますからね。
ここらへんから霜柱が。帰りぬかるむ前に降りきりたい。
時折階段もあり。
一人でなんちゃって「ファイト!一発!」
高度上がってきた証拠ですな。
そう言われてもね。まあ落ちれば死にますが、ロープも張ってあり、ヤバさは感じません。
ルートが合流する国観峠。汗まみれです。
祖母山の山頂見えました。見ての通り、この先はそこまで急ではなく、
ちょこちょこアイスバーンありますが踏まずに進めます。
登頂しましたが、風強く、寒い!
祠があり。
くじゅう連山方面。
こっちは阿蘇かな。
時間もあるし、絶壁を梯子で登る黒金山尾根の途中「天狗岩」まで行こうかなぁとも思いましたが、アプローチからザレた絶壁で、風ビュービュー寒いし、やっぱり回避。
Q合目小屋です。なかなかに立派。
中は物凄く良い感じです。冬期は宿泊無料で、休憩は¥100と書いてあり、当然チャリンと入れて。
飯だぁ!良い小屋あると冬場のランチタイムは最高だね!大船山の小屋も新しくて良かったなぁ。
生き返ります。
ゆっくり休んで元気になったので、バンバン降ります。すれ違って登ってくる人もちょこちょこ。
なんか動物の鳴き声がするので、登山道離れ林に突入。鳥じゃないな。ひょっとして。
特別天然記念物ニホンカモシカです。昔、奥多摩の川乗山で、道に迷って緩い崖から沢に転げ落ち遭難しかけた事があるのですが、その時何処かからケーン!ケーン!と動物の鳴き声を聞いて、後で調べたらニホンカモシカの鳴き声だったんですね。
まさしくその鳴き声でした。同じ大きさで二頭いたので、つがいかな。
鳴き声は縄張りへの警戒かなぁ。ずっとコッチ見てます。「森の賢者」と呼ばれるくらい好奇心旺盛です。逃げないので、遠くから動画撮らせていただきました。
沢の音に混じって鳴き声も入ってます。
五合目小屋まで帰ってきました。
さあ。渓谷です。
昼過ぎて、ちょうど暖かくなって参りました。計算通りです。ニホンカモシカは計算外だけど。
滝つぼに出ました。夏なら間違いなく水に入って汗を流すところ。
あの岩の上がフラットで良さそうだ。
滝のマイナスイオン浴びながら、羊羹と沢の水でのコーヒー。至福!
よく遊んで無事下山。
帰り道に、建男霜凝日子神社で、本日の安全登山とニホンカモシカに合わせていただいたお礼を致しました。
最近よく行っている、くじゅう連山は、雄大さとか稜線歩きの眺望の良さがあり、それとはちょっと違う静謐さや何か親しみやすさがある祖母山。まあ別ルートなら、そうも言ってられなかったかも。
夏なら登って水浴びだなぁ。
暖かくなったら、黒金山尾根やメンツラ谷からもアタックしてみたいところです。