AISTS 講義編 ♯19 Client Team Project

こんにちは

今回は久しぶりの講義編ということで、Client Team Project(以下CTP)についてご紹介していきたいと思います。

Client Team Project

講義といいつつも、このモジュールは一般的な講義ではありません。4~5名1組のグループワークにはなりますが、各グルーブがそれぞれ指定された外部の企業の依頼に沿って研究・発表を行うという内容です。

実施期間としては、12月中旬に開始し翌年9月の最終研究発表会まで続くAISTSのモジュールの中で最も長期に渡るグルーブワークとなります。グループ分けや外部企業の選定はAISTS側が参加者一人一人のバックグラウンドや英語力などを総合的に判断して行うため我々に選択権はなく(軽い希望のヒアリングはありますが)、誰とどんなことについて取り組むのかは12月のキックオフミーティングまでわからない仕様になっています。

どんなプロジェクトがあったか?

当然協力してくれる外部企業も毎年異なりますが、あくまでも1例として我々の代はどんなプロジェクトがあったかをご紹介していきます。自分がアサインされたグループ以外は情報薄めになりますがご了承ください。

① The esports ecosystem and industry

パートナー企業:North America Scholastic eSport Federation (NASEF)
現在成長著しいesportsですが、その成長を支え、維持するためにはどのようなスキルが必要で、それらを確保するために必要な道筋は何か?というのを研究することが目的となっているようです。

② Return to play ※私が所属しているグループ

パートナー企業:SpArk
スイスの国営メディカルセンターと協力し、現在スポーツ界(特にアメフトやラグビー)で問題になっている脳震盪についてリサーチを行い、脳震盪後のスポーツ復帰を支援するプラットフォームを運営するビジネスモデルの作成をサポートするのが目的です。

③ Social Context & Impact of Paris 2024 for the next Olympic Museum exhibition

パートナー企業:International Olympic Committee (IOC) 
次回のパリ五輪に向けて、どのようにオリンピック博物館の展示を行うかというのを社会学的視点を持って検討することが主な目的となります。

④ Define Burnley FC on-line strategy and its implementation

パートナー企業:FC Burnley
昨シーズンにコンパニ監督のもと圧倒的強さでイングランド2部を征し、今年からプレミアリーグを戦っているバーンリーがパートナー企業です。内容としては文字通りどのようにしてクラブのオンラインサービスを拡充していくかについて研究を行うことが目的のようですが、パートナーが多くのサッカーファンにとって刺さりまくる相手だっただけに、このグループにアサインされた人たちは当初かなり羨ましがられていました。

⑤ Impact study for rehabilitation of Atlanta stadium

パートナー企業:Interglobe IEG
アメリカの現地企業と共同してアトランタ五輪で使用されたスタジアムをどのように改築してレガシーを残すのか、その検討を行っているようです。こちらも建築やサステイナビリティについて興味があるクラスメイトにはかなり魅力的なプロジェクトに見えたようです。

現状報告

現在研究レポート自体の作成は既に完了し、あとは2週間後に控える最終研究発表会を残すのみとなっています。

最終的な振り返りはそのあとにしようかと思いますが、既にこのCTPに対してネガティブなイメージを持っているクラスメイトがそれなりにいる印象です。

理由としてはパートナー企業が非協力的だったり、自分が研究したい分野とは違うプロジェクトにアサインされたりと様々なのですが、こればかりは運としか言いようがないなと感じています。

実際以前話したAISTS卒業生の中には、このCTPこそが最もAISTSで学びになった、一番楽しかったと語っている方もいたので、本当にどのプロジェクトに誰と割り振られるかが重要なんだなと。

私個人としては、プロジェクトの内容はさておき良いチームメンバーに恵まれて、大きな問題もなく最終プレゼンを迎えることができそうなので、悔いなく終われるよう最後まで気を抜かずしっかりと完遂したいと思っています。

本日は以上です。それではまた。

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