紫野シカ

愛と尊重。大切なものを慈しんで生きる。

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最近の記事

    Rape blossoms

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    Action

    「帰るよ」 ばあばの機嫌が悪いから。 じいじに用が済んだらさっさと帰れって言われたから。 「コロナだから長居はしないよ」 本当のことは言えないから、嘘ではないけど真実ではない言葉で息子に帰るよう促した。 「ごはんたべたい」 今までならお昼ごはんくらい一緒に食べて帰ってたもんね。 「私たちがコロナに感染してると思ってるの?へー早く帰らなきゃねー」 一瞬、何言ってるかわからなかった。 コロナに感染してたらマスクもせずに家に上がって話したりしません。どろどろした黒

    メーデー

    「お前なんか生まれてこなければよかった」 そう言った母へ、はじめて毒を吐いて距離を置いています。 話題の毒親。毒なのに、守らなければならないと教育され、耳障りの良い言葉、振る舞いを心掛けて生きてきました。自分が傷つけられたと感じると不幸なヒロインに変身し、自殺しようとし、家族会議という名の‶どれだけ自分が傷つけられたか”、そして、‶解決できない闇に閉じ込められているかわいそうな自分”を一生懸命演じるので、10代は母のために何度も徹夜で話を聞きました。自室に逃げても追いかけ

    メーデー