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140字小説「完熟ですか。」

桃栗三年柿八年、恋に焦がれて早十年。

毎年、春の訪れを期待するようになった。
触れるか触れないか。ほどよい距離をとる。
試行錯誤に四苦八苦。
頃合いの判断は難しく、なんとももどかしい。

風に揺れるは熟れ模様。

気になり始めて大きく実ったこの想い。
そろそろ収穫のときだよね。

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