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140字小説「段々と淡々に」

潮風が広がる午後。
足元には陽気な観葉植物たち。

聞こえてくる波音。
自然が織り成すリピート再生。

フランスパンをひとかじり。
珈琲の一滴が静けさに深みを与える。

一音一音脈打つ鼓動。
流れ駆け巡るヘモグロビン。

豊かさは常に内側から涌き出ている。

あの時の空は、いつもと変わらなかった。

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