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140字小説「重力なりけり」

畳に横たわる。

仰向けで脱力。

思考も手放し目を瞑る。

のそのそと近づき上に上がる。

重い。それにしても重い。

内蔵が圧迫され若干息苦しい。

しかし、温かい。

この重さは温かさでもあるのか。

暫しこの時間を堪能しようではないか。

お互いの熱が伝わる。

なんとも心地よいものだな。

呼吸がそう言っている。


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