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抜け殻になった日


土曜日、日曜日と
抜け殻のような日だった。


土曜日。

私は色々な話を聞いて欲しい、何も考えない気分転換のドライブに付き合ってほしい、と月曜日に友達をドライブに誘っていた。

予定通り友達とお出かけしてきて、充実してたものの、私の頭がおかしいことに気づきつつ、1日を過ごしていた。

「おかしい」とは具体的にどういうことかというと、友達から相談されてるのに何も頭に入ってこないし、「何も考えられない状態になっていた」といった方が正確かもしれないというくらいの状態だった。

相談をされたら通常は寄り添い、相談に乗ってあげるのがベストなはず。
それに、それ(友達の話)は偶然その日の朝起きた出来事で、1日中私はその話を相談されることになった。

しかし、その日は「何も考えられない」が故に的確な返事もできず、できないからこそ友達は何度も何度もその件について色んな質問や相談をしてきていたんだと思う。

内容を詳しく書かれたものを見ても私にはどうも理解ができなかった。

言葉の意味はわかる。

でもなぜか頭がうまく回らない。

その話の流れがうまく理解できない。


私が色々話したくて誘ったものの、私も私で何を話したかったのかをすっかり忘れてしまった。

「何もかも忘れて何も考えずにドライブに一緒に行って欲しい」と誘った私が、ほんとに何も考えられなくなっていた。

だんだんと自分の中から感情がなくなっていくのをひしひしと感じた。

でも、「気づかれたら心配される」「相談相手がいると思って相談してきてくれているのに、友達が相談をしにくくなってしまう」そんな気持ちが勝ってしまい、ウソの笑顔を作ったり、感情がこもったかのように「かわいい」とか感想を言ったりしていた。

しかし、友達はそれに薄ら気づいていたのか、
帰りの高速道路の車中はお互い無言になってしまっていた。

私も私で高速道路走行中は違うことを考えながら運転してしまっていた。

金曜日の夜もそうだったが、
土曜日の夜もなかなか眠れない。
夜になっても一向に眠くならず、考え事ばかりをしてしまう。

なのに土曜日の朝は6時半に目が覚めた。

そして、日曜日を迎えた。


日曜日。

土曜日、2時過ぎに寝たにも関わらず、また6時半に目が覚めた。

そして昨日のことを思い出す。

私はちゃんとアドバイスできなかった。
ちゃんと相談を聞いてあげられてなかった。
いつもだったらどう返していただろう。


寝たので復活してると思い、考えた。

でもやはり考えられなかった。

考えてても途中で訳がわからなくなる。

でもいつもそんな風に振舞っていたらきっと嫌われてしまう。
もしかしたら、昨日のその件で今までも実は適当に聞いてたんだなって嫌われたかもしれない。
そんな気持ちが強くなった。

日曜日は不動産屋さんに行こうと思っていた。

親に今日の予定として「不動産屋に行く」ということを伝えると両親は2人して色々言ってきた。

私は言われても頭が回らず、あまり反論もできない上、答えることもできなかった。

でも、私の中では考えがまとまっていて、不動産屋さんに行こうと思っていた。

1人で考えることにし、自部屋にしばらくこもった。
色々妨害する音も何もない場所で考えて気が散らないように考えて考えた。
でも、私の中で正しい答えがわからなくなってしまった。

それにこの状態(何も考えられない)で行っても仕方ない。
そう思い、その日は親に「不動産屋に行かない」と伝えた。

すると両親は「おばあちゃんの家行くけど行く?」と聞いてきた。
祖父母にはなるべく会うようにしているので、もちろん行くという選択肢しかなかった。

おばあちゃんの家に行って色々会話するだろうと思ってたが、また頭が回らなかった。

話の途中でテレビが気になってしまったりして質問されているのに途中から突然全然聞いてなかったり、聞き直しても私は「そうだよ」「うん」とか相槌くらいしか話すことができなかった。

私はすごく反省した。

でも何をしていてもぼーっとしてしまう。
気づいたら一点を見つめているそんな感じだった。


なぜなんだろう。

私はなんでこんなにも感情がなくなってきてしまったのか、この2日間なんでこんな風になってしまったのか、考えた。

土曜日の夜考えていて強く思ったのは、自分の頭のキャパオーバー

フリーランスになるということ、そこで考えることが多すぎる、それ以外にも考えることはたくさんあるわけで、、。
常に頭の片隅にフリーランスになるための準備事項がある。
ふと気づくとそれについて考えている。

稀に仕事に集中できないこともある。

それのせいだと思った。

気分も上がらない、普通であれば、楽しみだったことも楽しみだなって思えなくなっていた。

気分を上げるために

買い物に行き、いつもなら買わないような値段のものでかつ私が可愛いと思えたものを買ってみた。

帰ってきて、早速それを身につけてみた。

そしたら気分が晴れてきた気がした。

私はどうしても私より出来る人と比べてしまう。
でもそれって私だけじゃなくて向上心のある人なら誰でもそうだと思う。

でも、私は思った。

自分がダメだと思っていても、私のことを羨んでいる人もいるかもしれない。

それに、自分の中のベストを尽くしているなら、それを積み重ねていく、それだけでも結果に繋がればいいんじゃないかと。

急がずに、ゆっくりゆっくり、積み重ねていくことも大事なことのひとつでもある。

他人は他人。
自分は自分。

他の人を見て凄いなと思うのは自由だし、それをインプットするのはとてもいい事だと思うし、それで自分のレベルアップにも繋がると思う。

なんで買ったものを身につけてそう感じたかというと、私が購入したのはハンドメイドのアクセサリーだったから

ハンドメイドってどれも手作りで一点物。
ひとつも全く同じものなんて存在しない。
それがハンドメイドのアクセサリーのいいところであり、素敵なところだと思う。

それって個人にも言い換えられることかなと思った。
十人十色ということわざがあるから、そんなの知ってるわって思う人が多いと思うが、案外常に意識できるということはない。

あともう1つ。

ハンドメイドは地道に作って行くもの。
失敗したら失敗したで品物にならないこともあると思う。

私はハンドメイドのそれぞれの作品を見ている時、難しくて汲み取れないものが多かったが、ひとつひとつにコンセプトや思いなどを感じ取れたものがいくつかあった。
私は自分の気持ちと合致したなと思ったものを購入した。

何を言いたいのか、私も私でわからなくなってきたが、そんな考えがあってからの気持ちの晴れだった。

変に一気に這い上がろう、頑張ろうとするんじゃなく、地道な努力と積み重ね、思い、時間が必要なんじゃないかと思った。


だがしかし、土日くらい仕事のことを忘れたいと思うことは確か。

最近は考えることが多すぎるから、考える間もないくらい楽しいことに触れたい、そう思うのも嘘ではない。

でも、土日という固まった時間に考えることもまた重要なことでもあるんじゃないかなと思いつつ、私は現実逃避をしながらコツコツと小さい時間で時間をかけて積み上げるように自らのスキル、人生設計、将来のことを考えていきたい、そう思った。



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