人間万事塞翁が馬 #19
私の好きな言葉。
「人間万事塞翁が馬」
人生は常に「人間万事塞翁が馬」である。
この言葉の由来にはこんな物語がある。
中国に1人の老人が住んでいた。
ある時、その老人の飼っていた馬が逃げてしまった。
馬が逃げてしまったため、近所の人々は気の毒に思って老人を慰めた。
ところが老人は残念がる様子もなく、次のように言った。
「このことが不幸とも限らないよ。」
そしてしばらく経ったある日、
逃げ出した馬がたくさんの馬を連れて帰ってきた。
そこで近所の人たちがお祝いを言いに行くと、老人は次のように言った。
「このことが幸せとも限らないよ。」
しばらくすると、老人の息子がその馬から落ちて足の骨を折ってしまった。
近所の人たちが可哀想に思って慰めに行くと、老人は次のように言った。
「このことが不幸とも限らないよ。」
その後、近くで戦争が起こった。
村の若者は戦争に行かなければならず、多くの若者はその戦争で死んでしまった。
しかし、老人の息子は足を負傷していたので、戦争に行かずにすみ、無事に生きることができた。
つまり、
「人間万事塞翁が馬」とは、人生は良いことも悪いことも予測できないこと。である。
長い人生には、楽しい事や嬉しい事もあれば、辛い事や悲しい事もあるけれど、何が幸福で何が不幸かはすぐに決まるものではないということだ。
私たちは、起こった物事に対して、一喜一憂してしまう傾向がある。
別にそれは悪いことではないが、常に良い事もあれば悪い事もある。ということを自覚して日々を暮らしていけば、更により良い人生を歩むことができるかもしれない。
人生は常に「人間万事塞翁が馬」である。
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