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転職を決めました

嫌なわけじゃない

いやになった訳じゃありませんでした。
もちろん働いていれば、いい流れの時もあるし試練の時期もありました。
11年続けてきた、ご縁のある会社でした。
看護師は天職だと今でも思っています。

退職するタイミング

私の転職のきっかけは、ある利用者様の永眠でした。
私の就職とほぼ同じ時期に入居された利用者様で、毎日のかかわりの中で
たくさんの学びをいただきました。
数年前から、本当に何となくですが、何となく。この方をお看取りしたら、
ここでの勤めを一区切りしようかなぁ、という気持ちが芽生えました。
そして、その方が2月に99歳で永眠されましたのです。
その後から、これも何となくですが、気が抜けてしまい、ぽっかり気持ちに
穴があいてしまった感じ。いつもの席にいつもの方がいない。おはようの声が聞けない。
当たり前が当たり前ではなくなりました。

就職先をさがす

私は、働きながら転職先を探しました。
でも、通勤可能なエリアでの転職先は、限りなく少ないものでした。
そもそもへき地で暮らしているため、病院や介護施設が非常に少なかったのです。
町内ありったけの職場に連絡をしましたが、条件に合う職場に出会えません。
やっぱりないんだなあ、と半ばあきらめ、また何となくずるずる…と出勤する日々。

私のやりたかったこと

私は看護師になったころから、ずっとかわらない夢がありました。
それは、「訪問看護師になること」でした。

人は皆、自分の家で過ごし、最期まで自宅で過ごしたいと思っているはずだ、と20代の若かりし自分は、当然のように思っていました。
そうできないのは、サポートしない家族や、社会制度が悪いと思っていました。
人生経験を積んできた今、その考えは決して正しいとは思っていません。
でも、やっぱり自宅で過ごしたい方への支えになりたいという気持ちは25年たった今でも変わりませんでした。

行動にうつす

このまま歳をとって自分の人生を振り返った時に、そういえば私、訪問看護師になりたかったのに、諦めちゃったなぁ、と悔いることが怖くなりました。
それならば、あんなになりたかった訪問看護師になったけど、苦労したなぁ、思っていたのと違うことがいっぱいあったなぁ、なんてチャレンジした自分を評価できるおばあちゃんになりたいと思いました。

条件がすべて合うことは、ない

車の運転が得意ではない私にとって通勤時間が長いことは、高いハードルでした。
北海道は、降雪の課題もあり冬季の通勤問題もありました。
でも、管理者様の情熱があること。勤務時間の融通が利くことなどを含め、チャレンジする価値があると考えました。
自分がやってみたいことをはじめるのに、条件がすべて合うなんてこと、ないのですから。

RE.START

いっぱい指導を受けながら、勉強もやり直し。
いっぱい泣きながら、苦労しながら、それでもやってみたくて自分で選んだ道を進もうと思います。
さてさて、私の再出発はどうなることやら。
いまは取り急ぎ、現職場の引継ぎに精を出しています。







 

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