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タイASQホテル 隔離生活のいろは その3

 ASQが終了し、1ヶ月半が過ぎた。私が勤める企業は、日系企業を多く顧客として持っている会社ということもあり、お客さんへの挨拶訪問に行くとASQ経験者や社内にASQを経験した人がいる企業に多く出くわす。
 お客さんとASQの話をすると、多くの方は「大変だった」「苦しかった」「つらかった」というネガティブな意見を多く聞いた。じゃあ、具体的に何がつらかったのか。必ず話題になるのは2つだ。

①食事面
 話の話題に上るのが、15日間何を食べたか。多くの方は、タイ料理もしくはタイ風の料理で、1週間たったあたりから食事がつらかったとのこと。
 ASQ隔離生活中は楽しいことが何一つないと言ってもいいので、その中で食事がおいしくないとなると本当に最悪である。毎日タイフードは相当なタイ好きでもきついだろう。では、日本食や西洋料理が食べられれば良いのか?それが日本で食べてきた馴染みの味であれば良いけれど、タイ人が好む味だったらどうだろうか。
 タイのみならず、海外で日本食レストランに行ってがっかりした経験を持っている人はいるだろう。同様にネット情報(今だとGoogle)の評価を見て、高評価だから入ってみたもののおいしくなかったイタリアン、フレンチ、その他レストランは数知れずだと思う。国が違えば味覚も違うのである。正直、最後は自分の口に合うかどうか運次第だろうが、運に頼る前に徹底的なリサーチをお勧めする。

②体力面
 過去の記事でも記載したが、チェックインから1週間部屋を出ることができない。部屋を出られないのはかなりきつい。部屋が広ければいいのかというとそういうわけでもないようで、私の20㎡ちょっとくらいの部屋に対し、50㎡くらいの部屋を一人で使っていた人も結果は同じで、つらいものはつらいとのこと。
 部屋でできることはやはり筋トレしかなく最初の1週間は我慢だったとのこと。この辺りはネットで調べてある程度覚悟している人が多いが、問題は1日1時間の外出ができるようになってからである。
 外に出られると聞くと皆何をするか、狭いスペースをくるくる歩く、階段を上り下りするこれくらい。中には、やるまいと思っていたが、いざその場に行ってみると、気が付くと足が動いて誰かの後ろをついて、狭い敷地をぐるぐる回っていたとのこと。
 私もASQを出てから思ったのだけど、体力低下が著しく、最初の週末は普段歩く程度の距離でだるくなり、足はむくみ、非常に疲れる。こうならないように15日間をどう過ごすかが非常に重要になってくる。

 最後にどの方も自分の希望をよそに会社の意向が優先されるようで、コストが最優先となっているようだ。私はソラリアに泊まれたので、比較的恵まれた環境でASQを過ごすことができたことが分かった。多くの人はタイ料理に飽きたと思いつつも我慢する2週間のようだ。
 とはいえ、解放された後はゴルフ行って、お酒飲んで、、、皆さん楽しまれているようで何よりです。タイの報道によると隔離中に自殺する方も言うようなので、思いつめずに楽しく過ごしてもらいたい。

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