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【ラノベレビュー 37】 優しい嘘と、かりそめの君

こんにちは、Kanonです。今回は…

浅白深也先生の『優しい嘘と、かりそめの君』の感想記事です。

あらすじ

「ひとりぼっちな君と私、お互い救われることってあるかな?」

 高校1年の藤城遠也は入学直後に、揉めごとを起こし停学処分を受けてしまう。停学明けの学校では、極悪不良という噂がたっており、クラスメイトも誰も目すら合わせてくれない。

 ひとりぼっちの高校生活をすごす中、旧校舎で美人の先輩・夕凪茜と出会う。
 茜と交流を深めるうちに、茜に深刻な悩みを抱えていることを知る。ある日、虚像の自分が現れた日を境に、本当の茜は誰からも認識されなくなったというのだ。唯一自分を信じてくれた先輩を助けたい! 遠也は茜を救うべく、ひとり奔走していくが――?

 共に居場所を失った二人が、「あるべき場所」を取り戻す青春ストーリー。

『優しい嘘と、かりそめの君 』浅白深也 電撃文庫
2022年12月9日 発行 より引用

こんな人におすすめ

  • 青春小説が好きな人

  • SF混じりの学園モノが好きな人

  • 『青ブタ』シリーズが好きな人

  • 『変態王子と笑わない猫』シリーズが好きな人

感想

SF×青春×恋愛

学校で孤立する青年が、不思議現象に巻き込まれた学園の高嶺の花と出会い距離を縮めていくというのが大筋。

「こんな人におすすめ」の章でも書きましたが、物語の構成としては『青ブタ』や『変猫』に似たモノがあります。特に『青ブタ』には通じるモノがあるでしょう。

『青ブタ』との違いは、元々は周囲の絆があるところですね。

主人公は不良性との謀略によって孤立してしまい。

片やヒロインは周囲の期待に応えているうちに、本当の自分を見せられなくなってしまっている。

そんななか、不思議現象によって現状を打ち破ることで本来求めていたものを手に入れる物語。

物語としてはこの一冊で完結しているのでとても読みやすいと思います。

後に続いた時のための伏線も特にないので、読後は回収忘れの伏線のことを気にせずすごくスッキリ読み終われるかと。

総評

青春×SFが好きな人には、「こういうのが読みたいんだよ…」と思わせてくれる一冊。

この一冊で綺麗に終わってくれるので、後のことも考えず書かれている内容にだけ集中して読み進めることができると思います。

旅行のお供や、移動時間に読むのがお勧めです。


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