用井丼

自分史

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視差

自分のことは全部見える 良い部分も悪い部分も 他人のことは全部は見えない 悪い所は目立たない 比べたら 他人の方が 輝いて見えて当然 単純に視野の問題で 本質は何も変わらない あの人もこの人もその人も みんな抱えていることがあるはずだ

    • 心の保健のために

      過去の自分に優しく、未来の自分に厳しくなると心の健康に良いと思います。 これまでの人生経験は既成事実としては変わりません。でも、解釈次第で人生におけるその意義は可変です。 人生に物語性を見出す時、私たちの物語の構築は大きく分けて二種類の選択行為から成立します。 一つ目は今を生きるという選択。 流動的な時間の中で意識に基づいて行動を選択することで私たちの営みは記憶や記録に蓄積されます。 二つ目は過去を解釈し、自分の歴史の内に定義するという選択。 材料は蓄積されたイマの選

      • 器と中身

        人には沢山の成長の仕方があるけれど、それらは、人格を器に、それを満たす中身を能力になぞらえて二つに大別できるように思う。 簡単な話でどちらの成長が先行するかの違いだ。 器がどこまでも広く、大きい。だからこそ常にゆとりがあって時間の経過とともに後から能力がついてくる、いわゆる大器晩成型。 能力があるが故に見える世界を通して人格の陶冶が進むタイプ。 両者が完全に独立した存在でないのは言うまでもない。正の相関が認められるだろう。器は広がることで許容量を増やすし、満たされるこ

        • 心の避難訓練

          僕の周りには亡くなった人があまりいない。 厳密に言うと、身近な人の訃報を聞いて塞ぎ込むほどのショックに襲われたことがない。 これは現段階では幸せなことかもしれないが、その幸せは決して永続しない。 生き物に死はつきものだから自分が先に死ぬ以外の方法で他人の死を回避する方法はないと思う。 出会いの数だけの別れを経験することになるのだろう。 特定の人の死を考えることは縁起でもないと忌避されることが多い。そんなことを考えてはいけない。口に出すのはもっといけない。お前は言霊というもの

          表明

          自分を大切にしたい。 反省を忘れずにいたい。 なりたい自分から目を背けない人でありたい。 自分との約束を最後まで守り抜く人でありたい。 心の底から笑って過ごしたい。 友人を大切にしたい。 思いやりを忘れずにいたい。 自分にとってこの上なき財産であるからこそ 側にいてくれる人を 笑顔にする 勇気づける そうなれればいい。 家族も大切にしたい。 感謝を忘れずにいたい。 選択的に定まった人間関係ではないけど、 運命とはこのことを言うのだから、 持ちつ持たれつ 支え合って生きてい

          もも裏

          部活を引退してから1週間が経った。 最後の試合で見せたあの時の、あの動きが本当によかったのか、時々思い返す。 なんの結論も得ないけれど思い返す。 繰り返し思い返す。 人間の記憶は反復によって定着する。 でも、経験的な記憶は時間とともに思い返せば思い返すほどに主観が次々に加えてられて過去の現実から乖離するような気もする。 何年か先両者のどちらに軍配があがっているのだろうか。 日々の成果は脳以外の場所にも足跡を残してくれた。先日、ベッドの上でストレッチをしていた時のこと。左足

          寝ている間に見てる夢ってのは不思議なもんで、目が覚めるほど強烈なやつもあれば目が覚める時にはほとんど忘れてるやつもある。 夢には深層心理が反映されていると聞いたことがある。御多分に洩れず、自分の見る夢もそんな節があるように思う。単純な願望だけではなく、興味や自信のあるもの、さらには恐怖の対象など夢で見るものの種類は様々だ。 例えばこれまで1番多く夢に出てきたシリーズは繋がりのない自分の友達同士が仲良くなる系で、これが面白くてたまらない。小学校時代のA君と水泳教室のB君が何

          ミラー

          視界の隅で何かを捉えた気がした。毎日のように登る学校に続く坂道の途中、ふと立ち止まると石垣に張り付くように佇んでいたのはカナヘビだった。生き物は小さい頃からすごく好きだ。自然としゃがんで覗き込むように視線の位置を合わせる。 写真を撮った。一度も切れたことのないであろう長い尻尾。先端まで綺麗に伸びた指先。そしてつぶらな瞳。捕まえようという気はなかったが、ただただ手を差し伸べてみた。彼か彼女かわからないけれど、ヤツは僕の手の上へするりと舞い降りた。しなやかに。かろやかに。 一