保育園で演劇の役を決めようとした時に先生に質問されたことを、今アンサーしたい

幼稚園の抽選に落ち、少し遠くの保育園に預けられ伸び伸び暮らしていた。先生の言うことは聞かず、園から脱走し、短パンは泥だらけにして帰るわんぱく小僧

それなのに運動神経がいいと言われたらそうでもなく、小さい頃の良い思い出はあんまり覚えてないくせに嫌なことはよく覚えている可愛くない性格だった

特定の子とは仲良くしていたような気がするけど、おてんばな子はとことん苦手だったし目の敵にされていたような気もする。基本昔からのんびり屋さんなのです

そんな僕が保育園で言われ、今でもよく覚えている質問は

「君はどの役がやりたいの？」

そう。出し物です

保育園で演劇をすることになったのです
内容は赤ずきんちゃんを生徒がちょっとアレンジをして発表するものだった。曖昧な記憶だけど、僕は流されるがままに適当な役を押し付けられたような気がする。先生に役のことを聞かれても、僕は黙ったままだったのだ

赤ずきん、オオカミ、おばあさん、オリジナルキャラクターなどなど。僕は5歳そこらでは人前で何かをしたいと言う気持ちや、行事を楽しむ気持ちをその時もっていなく、どこか他人事のようにやっていた気がする

自分を持っていなかったのである

劇もなんとなく発表し、終わったら親がカメラで撮ってくれた。生意気だから心の中で「こんな脇役をカメラに取ったって意味ないよ」なんて思ったりして

特に強いエピソードがあるわけでもないのに、子供の頃にどんな役をやりたいか？この質問を何故かずっと覚えていて、中学生の時にもちょっと思い出したことがある

まず主役と脇役ならどっちがいいか

僕は心の中では主役になりたかった気もする。多感な時期で俺主役やりたい！って言えるタイプでもなかったんだけど、照れて前に出すことはできない気がするから実際に言われたら脇役を希望するのかなって

妄想で好きな女の子を強盗から守るのを授業中にやったことがあるくらいだ。多分みんなもやったことがあるし、脇役を選ぶ理由なんて自分の立場をわきまえているからじゃないかなぁと思う

もっと視野を広げるなら脚本家もいいかなって思った。自分の書いた話を誰かに演じてもらえるってちょっとワクワクするし、面白い脚本ならみんな喜んでやってくれそう

総合演習や監督とかまでになると責任だったり色んな人に注文しなきゃいけないからビビリな俺には難しいし、つっぱってる奴は言うことを聞きやしない

いろんな事を妄想したけど、なんかしっくりこない。どこかしら妥協している自分がいるからだと思う

主役は自分の器じゃないしクラスの人気者じゃない
脇役を進んでやりたくない自分が存在する
脚本は自分の好きなものを書きたいし、それを否定されたりヤンキーにからかわれたりするのはプライドが許さない
総合演習は能力とコミュ力がないと詰み

まいった。八方塞がり
みたいな感じで妄想していたような気がする

それを踏まえて、今から先生に同じ質問をされたらこう答えると思います

「誰よりも印象に残る悪役をやりたいです」

性格が悪くても
一部の人から支持を得るだけでも
一部の人から共感をもらえるだけでも
ピエロでも
能力が低くても
みっともなくても

主役と同じくらい注目されるのは悪役だと
僕は思う。そして、在り方次第では愛されるのも