はつとうこう

さてなにから書いたら良いのやら。

私は50代で
二人の娘がいて 
30代で離婚して
今は認知症(確定診断はまだ)で
要支援1の80代の母と暮らしてる。

二人の娘は30代
長女は結婚して子どもを授かった。
二女は結婚したが四年で離婚し、
今は私と私の母と一緒に居る。

私は18歳で中学校の同級生と
いわゆるデキ婚をした。
両親は交際時から反対していたが
私はその男を愛していると強く思っていた。
反対されればされる程、固執した。
高校生活は酷いもので
何の目標も持たずに
ただ毎日その男と会う事だけを考えて過ごした。
束縛が強い男で、それを愛だと勘違いしていた。
結婚してからそれは加速し、
やがてお決まりの暴力へ。
DVと言う言葉の無かった時代だった。

長女を産んで初めての夏、
私の体重は38キロまで落ちた。
食欲も無くただ辛かった。
どうやって娘を育てていたか
余り記憶が無い。

ただ、男の機嫌を損ねないように
必死だった。
反対された結婚を押し切った手前
親にも弱音は言えなかった。
ある蒸し暑い夜、
トイレットペーパーが補充されていなかっただけで叱責され殴られた私は
男が入浴した隙に着の身着のままで
娘のおむつも持たずに実家に歩いて帰った。

両親は困惑したが受け入れてくれて
その晩は安心して眠った。
男から電話がかかって来たが
実家に居る安心感から
物凄く口悪く啖呵を切った。
翌日か翌々日、仕方なく戻ると
玄関前で仁王立ちした男に投げ飛ばされ
玄関のコンクリート製たたきに首の後ろを
強打し七転八倒した。
私の痛がり方に慄いたのか
男は態度を変えた。(改心したのでは無くその時だけ)
翌日布団を上げようとしたら
首に激痛が走り、しばらくは上を向けなかった。
未だに疲労が溜まると、痛む。

若い頃は
両親が真面目過ぎて嫌だった。
その反動で全く思想的に逆な男を
選んだ、と言うのが
自分なりの解析…だ。

親は愛情を持って私を育てていたと思うが、
私にはそれは伝わっていなかった。
受け入れられている、と思えなかった。
だから、偏った愛にどっぷりとはまっていた。






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