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6.Machine gun

1st アルバム 『サミュエルゴールデンベルグ』

について3人で制作の背景を振り返りました!!

今回はアルバム6曲目の『Machine gun』について語ります。



-2018年 W杯


K(Ba)      : この曲はW杯の直後にM(Gt)くんがデモを作ってくれたよね。

A(Vo,Gt) : 2018年のロシアW杯だね。日本が決勝Tで2-0から惜しくもベルギーに2-3で逆転されちゃったときの。

M(Gt)     : そうそう。あの大会は直前のグループリーグの戦い方も注目されてて、たしかポーランド戦だったかな?裏の試合の結果を見ながら、日本は負けているのにパス回しを選択して時間を稼いでなんとか予選を突破した状況だったんだよね。

A(Vo,Gt) : 次の日ワイドショーでも取り上げられて賛否両論巻き起こってたね。

M(Gt)     : 日本が勝ち上がるために決めたこのやり方を応援したい気持ちがありつつ、どこか心の底では素直に応援しきれていないもやもやした感じがあって。そんななんとも言えない気持ちを表現したかったんだ。そのときのスタジアムの独特な雰囲気とか、チャントからもインスパイアを受けながら作った曲だね。




-疾走感のある曲

K(Ba)      : この曲はデモの段階から疾走感があったよね。

A(Vo,Gt) : 初めて聞いた時、静と動のメリハリが強くて気持ちが揺さぶられる感じがあって、Aメロは割と淡々とサビはメッセージ性のある歌詞とかメロディにしたいなっていう思いはあったんだけど、出だしがなかなか思いつかなくて。苦戦してたところにM(Gt)くんから、歌詞というよりまずオケを言葉にしてみるみたいなニュアンスで、イメージ↓を作ってもらったんだよね。

最初の設定はそのまま使わせてもらって、そこから一気にストーリーが浮かんだね。特にこの曲はオケの世界観がインストでもいいんじゃないか?ってくらいバシッと決まってたから、どう歌をつければいいんだって苦戦してたんだけど、このドラフトもらった日に一気に完成までいけた。ただ、サビは今のやつ以外にも、何パターンか作ったよね。

K(Ba)      : そうそう、ある程度ニュアンスは近いものがいくつかできてたんだけど、最終的に採用されたやつは満場一致で決まった感じあったよね。

M(Gt)     :
 ちょうど髪切りにいってるときにA(Vo,Gt)くんからサビのデモが3つくらい送られてきてて、今の案を聞いた瞬間にこれだ!って思った記憶がある。

A(Vo,Gt) : 特にこのサビの出だしは今まで作ってきた曲のなかでも特に気に入ってるかも。俗に言う"降ってきた"感があった。笑
歌詞の細かい部分は結構みんなにアイディアもらったよね。"運命なんて煙と化して"のところはK(Ba)くんの案だったはず。

K(Ba)      : そうだったね。"忖度だけじゃ変わりゃしないや"のところもたしか後半にaの母音をたくさん入れたいって考えたね。

M(Gt)     : 最終的にそれぞれの考えた歌詞がいろんなところに含まれてる曲になったよね。





-初のマスタリング

M(Gt)     : 時系列でみると『Swing』『Around the world』『金木犀』に続いて、この『Machine gun』は4曲目になるけど、初めて自分たちでマスタリングしたんだよね。

K(Ba)      : ベースは宅録、それ以外はレコーディングスタジオで録ってそれをミックス・マスタリングしたね。レコーディング本番は朝の3時とかまでかかったよね。

A(Vo,Gt) : 懐かしいね。この曲である程度、自分たちでレコーディング・ミックス・マスタリングまでできる環境が整って、それ以降は基本宅録がメインになってきてるもんね。




-ミュージックビデオ

K(Ba)      : 『Swing』に続いてこの曲『Machine gun』もあーきとれーぶさんに作ってもらったね。かっこよく仕上げてもらって。

M(Gt)     :
 何回か打ち合わせさせてもらいながらイメージを共有して、疾走感のあるMVになったよね。サブリミナル的にいろんな表現をしてもらったりもしてて、細かいところまで作り込んでくれたよね。

A(Vo,Gt) : 特にこの曲で大事にしたかったサビの部分は、MVでもインパクトのある感じに仕上がってて感動した。


まとめ


みんなで話すまですっかり忘れていましたが、曲のルーツを思い返してみるとW杯の日本 vs ポーランド戦のパス回し。

目まぐるしく過ぎる日々の中、理想や夢にうまく落とし所をつけて生きていくことも必要になるかもしれない。ことを理解しつつも、心の奥底の燃えたぎる想いは実は消していない。ということを表現した意外に野心的な歌です。

一見、消極的に見える行動の裏に、実はより大きい理想を達成するための熱い想いがあったというW杯の出来事からインスピレーションを受けました。(若干、後付けです。笑)

MVもかっこいいのでぜひご視聴ください!!




Lyric

Dance floorの壇上に 照準絞ってロック
暗黙の了解 不正解 君はどう?
明日には価値のない読みかけのスクープ

だんだん狭まる 僕が立つべきステージ
ピンスポットライト照らすよ 君はどこ?
何一つ価値のない気休めのフォロー

ああ 交わる理想は 高度を下げてく
淡い期待に少し火をつけて

ロックンロールの雨に打たれ
疑え歌が色褪す前に
マシンガンのリズムで過ぎる時間に火を灯せ
運命なんて煙と化して 消費されてく愛と地球儀 
忖度だけじゃ変わりゃしないや
夢も理想も抱えてけ
ノイズにまみれた標的を撃て

曖昧な謙遜に隠れた情熱を
いつかの理想に覚える衝動を
君の目に映る光を 抑えられない られる必要もない

夢とリアルの狭間にたって
疑え歌が色褪す前に
マシンガンのリズムで過ぎる 時代に火を灯せ
流し読みされるタイムラインに 奪われ君が色褪す前に
不完全なメロディに映る 想いに目を向けて

ロックンロールの雨に打たれ
疑え歌が色褪す前に
マシンガンのリズムで過ぎる 時間に火を灯せ
運命なんて煙と化して 消費されてく愛と地球儀 
忖度だけじゃ変わりゃしないや
夢も理想も抱えてけ
ノイズにまみれた標的を撃て


Written by Samuel Goldenberg