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T'S BAR 107夜 THE HUMAN LEAGUE

Dare!  /  THE HUMAN LEAGUE

この「Dare!」でデビューしたと勘違いされがちですが、実は、このアルバムは彼らの3枚目。
デビューアルバムのジャケットが、”ダンスフロアでハイヒールに踏み潰される新生児たち”のように見える攻めたものだったので、ちょっとヤバイ方なのかなと気になったのですが、音楽の毒気はそれほどでもなく、あまり惹かれないまま私も忘れていました。

シンセが趣味だったのでひとりで作りました、という感じの初期の作品との大きな違いは、ダンスフロアでかけられるようになったことでしょう。
ポップで、キャッチ―なメロディとリズムというのは、世の中に認められるにあたって、大切な要素なのです。
もちろん、女性ヴォーカルが加入したことは特筆すべきことですが、メイン・ヴォーカルは相変わらず男性ですし、鳴っているシンセやリズムボックスの音はチープです。

恋愛を歌っても、感情の起伏は抑えられて、クールで醒めた態度は気に入っていました。
ただ、個人的には電子楽器がピコピコ鳴っているものはあまり好みではありませんので、この音をなんとかしてくれたらもっと好きになれたのに、と思ってしまいます。

それにしても、このアルバムは良く聴きました。
あの時代を代表するアルバムでしょう。
しかしながら、昨夜聴いた ABC は今聴いてもカッコいいと思えたのに、ヒューマンリーグは懐メロな感じです。
うーん、残念。