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T'S BAR 104夜 KISS

Alive : The Millennium Concert  /  KISS

仕事をしながらSpotifyでロックのお薦め曲を流していたところ、懐かしいKISSがかかって、思わず手が止まってしまいました。

超カッコイイじゃないですか。
これは、昔の刷り込みによるものなのか、若い世代が聴いても同じように感じてもらえるものなのか、どうなのでしょう?

今、聴いているのは、Spotifyで見つけた2006年のライブ。
名盤「サイコ・サーカス」のタイトル曲で幕を開けるショウは、名曲・ヒット曲のオン・パレードですね。
長いキャリアを誇るバンドですので、選曲は大変だと思いますが、新旧合わせて良いセレクトになっていると思います。
あれも演って欲しかったという曲が無いわけではありませんが、言い出したらキリがありません。

音楽には、気分を高揚させたり、切ない気持ちにさせたり、リラックスさせたり、さまざまな心理的作用をもたらす力があります。
KISSの音楽には、まさに気分を高揚させて、非日常へ連れ出してくれるパワーがあります。
シンプルでありながら唯一無二の個性を持っていて、特に”キメ”の作り方は天才的です。
メイクやショーアップされたステージにばかり話題が集中しがちですが、KISSの音楽はロックの様式として最高峰のひとつでしょう。

同じスタイルを続けることに疑問を感じたのか、平凡なロックバンドになっていた時期もありましたが、その後、見事に復活しました。

多くの芸術作品がアーティストに依存しているため、作家が亡くなることで作品も途絶えてしまいます。
これは必然であり、仕方が無いことだと納得はできます。
しかし、一方で、歌舞伎などの伝統芸能や工房に受け継がれる技のように、人が変わっても途絶えない作品もあります。
KISSは、ある種、この伝統芸能に通じるような”型”を磨き上げたロック・バンドだと言えないでしょうか。
こうなれば、アーティストが変わってもKISSは永遠に続けられるかもしれません。新曲だって出せるでしょう。

思わず、熱くなってしまいましたが、それもKISSの魔力ということで・・・。
KISS、恐るべし。