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T'S BAR 81夜 ELTON JOHN・LEONE RUSSELL

Union / ELTON JOHN・LEONE RUSSELL

ピアノ弾きのアーティストを続けて聴いてみようかと思って、レオン・ラッセルさんのCDに手を伸ばして見つけたのがこのアルバム。
10年くらい前に買ったまま聴いていなかったので、こっちを聴くことにしました。

普段は思い入れのあるアルバムを選んでいるので、最初の曲が流れた途端に懐かしい気持ちになって、一気に書き進めることができるのですが、このアルバムは聴いた記憶がないので、この後どんな展開になるのか分かっていません。

ただもう、1曲目を聴いただけで、これは素晴らしいアルバムなのではないかという予感でいっぱいになっています。
発売当時は話題になっていたのでしょうか?

レオン・ラッセルさんは、スワンプ・ロックの重要人物で、名ソングライターで、渋いピアニストで、一度聴いたら忘れられない個性的なヴォーカリストです。
イギリスをはじめとする海外のアーティストにとっては、真似したくてもなかなかできない、生粋のアメリカ音楽の体現者な気がします。
きっと、エルトン・ジョンさんも、そうだったのではないでしょうか。

このアルバムを買った10年くらい前というと、転職先で人間関係がうまくいかず、心を壊してしまっていた時期です。
その頃は、本を開いても文字が追えず、音楽をかけても耳に入っていませんでした。
結局、通院と投薬と退職によって症状は改善してゆきましたが、あの時には、この音楽さえ聴くことができなかったのだなと、改めて思いました。

曲が進むにつれ、最初の予感は正しかったと確信を持ててきました。
これは良いアルバムです。
聴き返すことができて良かったと思います。

ただ、歌っているのはエルトン・ジョンさんばかりで、曲もエルトン・ジョンさんのものがほとんどのようです。
エルトン・ジョンさんは歌も演奏も上手いのですが、なんだかやっぱりレオン・ラッセルさんを聴き直したいなとも思ってしまうのでした。