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T’s BAR 112夜 HOWARD JONES

Dream Tnto Action  /  Howard Jones

80年代のエレ・ポップといえば、ハワード・ジョーンズさんの名前を挙げないわけにはいかないでしょう。
これは、「What is Love?」「New Song」などがヒットしたデビュー・アルバムの翌年に出された、セカンド・アルバムです。

いわゆるエレ・ポップの単調な打ち込みや、音源まで当てられそうなシンセサウンドが苦手なだけで、ダンス・ミュージックが嫌いなわけでも、シンセがダメなわけでもありません。
この2作目は、苦手なピコピコ感が減って、個人的には聴きやすくなった作品です。
アイドル的な紹介のされ方をしていたような記憶がありますが、ポップな曲作りには、どこか職人気質な音楽家の一面も感じられます。

トレンドに乗ったというか、トレンドを作ったというか、急激に流行した音楽は急激に廃れてゆきます。
ハワード・ジョーンズさんの名前も、80年代末には聞かなくなってしまいました。
ただ、バンドでは無くソロで活動していましたし、音楽的な素養もある方でしたので、その後も音楽活動は続けていたようです。

ここ数日、若い頃にたくさん聴いた音楽を振り返っているのですが、今の耳で聴いても良い音楽と、単に思い出を振り返るだけになる音楽があることが分かってきました。
ハワード・ジョーンズさんは、残念ながら後者でした。