T’s BAR 111夜 THOMPSON TWINS
Into The Gap / THOMPSON TWINS
ニューロマンティックを追いかけてみようと思ったのですが、すでにこのジャンルの定義が良く分からなくなってきました。
トンプソン・ツィンズはどうなのかなぁ。
ちょっとジャンルで括るのはやめて、80年代のイギリスを中心としたトレンド(第二次ブリティッシュ・インヴェンション)、くらいに考えた方がいいかもしれません。
彼らは、シンセを使ったポップな曲でヒットをいくつか出しました。
映画「ゴーストバスターズ」や日本のCMでも彼らの曲が使われたので、大ヒットしたグループな感じがしますが、実は思い入れが無くてよく知りません。CDはこれしか持っていませんでした。
でも、改めて聴いてみると、あの頃、大量に流れていただけあって、けっこう覚えています。
80年代当時でさえ、このサウンドは安っぽくて薄っぺらに感じられたのですが、その軽さこそが、バブルに突入しようというこの時代の空気感だったようにも思えます。
変わったデザインの服を着て、夜の街に繰り出して、自己中心的な恋愛を謳歌していた私(私たち?)は、今の若い人たちとは生きている時代背景に大きな違いがあると感じます。
当時の大人たちが日本をダメにしまくって、今そのツケを若い世代が負っているということを、政治や経済のリーダーたちはしっかり自覚すべきですし、当時の20代として申し訳ない気持ちになります。
あまり素直に、この頃は良かった、と懐かしめない気持ちになってしまいました。
音楽的にどうこうということはありませんが、今の時代では生まれない、軽さが魅力のエレ・ポップです。