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Pretty Woman

本っ当に何で今まで観なかったのか分からない位
面白かった。
映画「PRETTY WOMAN」鑑賞させて頂きました。

生理痛2日目で、ガンガン腰もお腹も痛くて
遅刻もするしどよ~んとしていた時に鑑賞。

ものすご~く魅力的な女性ヴィヴィアン。
最初偽名を名乗っているのかと思った。
生活苦、夢を追って男を追って出て来た街で
お金も夢も無い、終わりのない日々。
だけど、彼女は足を洗いたいと言っていた。
偶然のもたらした出会いかも知れないが
ただのシンデレラストーリーじゃなくて
自分自身で言葉にして、意思があって引き寄せた気がする。

マンションや車お金のある紳士からのお誘い
そのまま飛びついても良いけれど
高校に通い直す決意を固めていた彼女は
格好良かった。
それをペラペラ誰かに言うわけでもなく
心の中で決意していた。
不言実行。

ヴィヴィアンみたいな女の子になりた~い!!!

そして、エドワードも
心の中に子どもの頃の傷を負ったまま
父親への復讐心でビジネスで成功したけど
心は本当に満たされているのか?

2人とも本当にある意味似た物同士。
自分達に足りない物を分かっているようで
見て見ぬふりをして生きて来た。

何を大事にしたいか
どう生きていきたいか
自分と向き合うきっかけをくれたパートナーだったんだと思う。

そういう意味で憧れのカップルだな~。

経済的にももちろん羨ましいけど、
そうではなくて。
現実的にどうしていきたいか、自分を変える位の
今までの自分と今を生きる自分の決別というか。
そんな出会いをしてみたい。

これからの私は、ちゃんと私を好きでいる。
ヴィヴィアンが友人のキットに言った
「自身を持って」

自分自身にも、映画を観ている人にも投げかけた言葉なんじゃないかな。
男尊女卑がずっと昔から、今現在でも蔓延る世の中で
「私は私。」と生きて行く。

10年来の顧問弁護士との決別も大きなシーンだったように思う。
今までのエドワード自身との決別。
お金だけ、たかり屋!と言っていたけど
それもきっと自分自身。

お別れをした人々のその後も気になる。
どう生きて行くのか
本当にそのままなのか。
キットもあの顧問弁護士も。

あと、一番最初に味方になってくれた支配人のバーニーは
とても素敵な人だったね。
忠実に誠実にお仕事をしているだけかも知れないけれど
誰に対しても真摯に向き合っていたと思う。
食事のマナーまで丁寧に教えてくれて
そして、その食事のシーンで出て来たモース氏。
彼もまたヴィヴィアンに対して蔑むような真似はせず
むしろ一緒に食事を楽しめるように促してくれていた。
モース氏の孫は若造って感じで、熱と勢いはあるけれど
ザ・若造だったな。

モース氏はさすがに経営者と言う感じで
貫禄も余裕もあって、人に対する誠実さが
出てくる時間は短いはずなのに
ヴィヴィアンに対する接し方でも伝わるようだった。
最期に手を結ぶ事になって本当によかった。
ヴィヴィアンがそれをまた見抜いていて良かった。
最上階、バルコニーで
「モースを好き」と言った事。
そのせいで契約が不成立になった事で腹を立てる人もいたけど

本当に出会って良かった二人だと思う。

ずっとずっと終わりのない
ゴールのない、面白みのない
代り映えしない人生だったんじゃないかな。あのままだと二人。
ヴィヴィアンはまだ、若いから可能性は色々あるけど
誰かに流される生き方を変えられはしなかったかも。
友人に家賃分のお金を盗られても縁を切れなかったのも彼女の意思だし
情に流されるから、利用されてきたんだろうし。

実際キットは自分自身の生活から抜け出そうとはせず
新たな同居人を探してた。
自分の意思、決断次第で人生は変えられる。

変化を恐れて、体力とか色々を言い訳にして
昨日と同じ自分を選んでいるのはあなただ!と言われた気持ち。

だってキットの手元には何百ドルとあったはず。
変えたいと思えば変えられたはず。
チャンスを掴むのは、チャンスを掴もうとした人だけだ。
寂しい、悲しい描写だったけれどあれも現実。
簡単には生き方を変えられない。

働かないといけないし
家事をしないといけないし
子育てしないといけないし
節約しないといけないし

なんて代り映えのない日常

それでも、自分自身にやりたい事、なりたいものが見つかったら
ちゃんとチャンスを掴め!と言われたような気持ち。

そして、
その日常の中にも自分で見つけた幸せがあるなら
絶対逃すなよ!と言われた気持ちになった。

とても前向きで、清々しい気持ちになる。
自分にとって大切なもの
考え方とか、ときめきとかそういう感性とかも含めて
全部自分のものとして大切に抱きしめて生きて行こう。

誰かに左右されていたらもったいない。
私は私を生きよう。


そう思わせてくれる映画でした。

おしまい


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