見出し画像

【松文産業株式会社】 100年超えの技術と革新が織りなす ファッションの未来

130年以上の歴史を誇る福井県勝山市の松文産業。ここでは私たちの生活に欠かせない、洋服のもとになる生地が作られています。今回はこちらの工場に訪問して、社員さんに案内してもらいながら布の製造工程を1つ1つ見学させていただきました。この記事では、その見学の様子や社内の雰囲気、会社の魅力などをたっぷりお伝えしていきたいと思います。

ファッションの基盤を支える松文産業のものづくり

昔から繊維産業が盛んな福井県勝山市。明治23年創業の日本屈指の織物メーカーである松文産業は、原糸から洋服のもとになる生地を作っており、染色の前段階までを社内一貫体制で行っています。

松文産業が特に力を入れているのは、婦人向け高級ブラックフォーマルや働く人のためのユニフォームの分野。特にブラックフォーマルは国内シェアの60%を占めているんだとか。皆さんのお宅にもここで作られた生地があるかもしれませんね!

原糸の状態から生地として出荷するまでの工程は、大まかに以下の通りです。
撚糸→整経→織布→検品→出荷

まず撚糸とは、糸に撚り(より)をかけることです。原糸のまま織るのではなく、撚り方を微調整しながら加工を施すことで生地の質感を自由に表現することができます。次に経糸をビームと呼ばれる装置に巻き取り、織機で織っていきます。巨大な織機でカシャンカシャンという軽快な音とともに生地が織られていく光景は圧巻でした!

完成した生地は、より良い商品を届けるための厳しい検品を経て出荷されます。実際にはもっと多くの工程があり、専門スキルを持った社員さんが各工程を分担しています。製造現場を見る中で、1人1人の高い技術がファッションの基盤を作っているんだなと感じました。

高品質の” ウラガワ”

一貫生産体制の強みを活かして安定した品質を誇る松文産業。しかし、完璧を追い求めると生まれる課題はなんでしょうか?そう、それは産業廃棄が出てしまうことです。

出荷する生地にスジなど織りキズがないよう徹底しているため、どうしても各工程で廃棄が生じてしまうんです。例えば検品では機械と目視の両方で厳しくチェックして、生地に一定数以上のキズや1つでも大きな欠陥が見つかると、その周りの生地数十メートルは出荷できなくなってしまいます。また、不良品が出たり、生産量が増えたりといった場合もやむをえず廃棄する部分が増えてしまうんだとか。

普段から産業廃棄物と向き合っているsampai。実際にそれが生まれるところを見て考えさせられるものがありました。

日本の品質の高さは世界に誇れるものですが、その裏で多くの産業廃棄が出てしまっているのも事実です。品質と廃棄物のジレンマを解決するのは簡単ではありませんが、この問題について今後も考えていかなければいけないなと思わされました。環境を少しでも守れるように、作り手の努力が報われるように、私たちも日々努力していきたいと思います!

廃棄の一部

世代を超えて共に成長

今回の見学で印象的だったことの1つが、社員の年齢層の幅広さです。

長い歴史を持つ企業であるだけに、幅広い年代の社員が共に働いています。経験豊富で高いスキルを持つベテラン社員と、流行に敏感で新しい挑戦に積極的な若手社員が互いに協力しながら仕事をしています。

若手社員は作業などで分からないことがあればすぐ質問でき、ベテランは最新のニーズや情報を仕入れることができるので、双方に良い影響を与えているんです。このような企業文化があるからこそ、常に時代のニーズを満たす製品を実現し、今日まで続いているのだろうと思います。社員の平均年齢も30~40代と若く、常に新しい風が吹いていることが伺えます。

また、社長を含め女性が比較的多いのも特徴的で、社内の男女比は約半分ずつとなっています。女性が働きやすい環境が整っているのは嬉しいポイントですね。

さらに、近年はこれまで培ってきた織物の技術を活かし、太陽光発電テキスタイルなどの産業資材分野の研究開発も進めています。常に時代の先端を行き、高みを目指して前進する松文産業。社員1人1人が世代を超えて支え合い、新しいことに挑戦し続ける姿が魅力的でした。

私たちの生活を支える織物

おわりに
以上松文産業の見学レポートでした!

どうでしたか?服という身近な製品も多くの人が協力し、技術を高め合うことで成り立っていることが少しでも分かってもらえたのではないでしょうか。

服作りと聞くと裁断や縫製を想像しがちで、生地そのものを作る工程は思い浮かべにくいかもしれませんね。しかし生地がなければ服は作れません。今回改めて、生地を作る工程がとても重要で、こだわりが詰まっていることを実感しました。

この記事を通じて、私たちの生活に欠かせない松文産業のお仕事や、その魅力が伝わっていると嬉しいです。

また松文産業では現在一緒に働く仲間を探しています。新しい挑戦を楽しめる、意欲的な若い人材を大募集中!1人1人が持ち味を活かして働く松文産業なら、自分の得意を活かして輝けるはず。研修など手厚いサポート体制があるので、未経験でも安心です。

あなたも世界に誇れる日本のものづくりの担い手になってみませんか。募集要項などより詳しい情報はホームページに記載されているのでそちらもチェックしてみてくださいね!

松文産業株式会社
アクセス:〒911-0803福井県勝山市旭町1丁目2-56
松文産業株式会社 | 技術開発で織物の未来を紡ぐ、松文産業グループ (matsubun.co.jp)


取材・編集 ととこ





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?