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ADI会議2日目

2008年6月23日

昨日のGala Dinnerで知り合った盲導犬協会のTさんといろいろ話した。
Tさんは名前だけ手話で表してくださいました。
最初はお互いに慣れていないこともあり、彼は私の声が聞きづらい。
私も彼の口が読み取りしにくい。時間をかけて話すとだんだん慣れてきては
マッキーやまみちゃんの通訳が要らないところまで行けた。

Tさんはただいま盲聾のための研究をしているそうです。
彼が言うには足が不自由とか目が不自由という疑似体験はできても
聞こえないことだけは体験できない。
いくら耳栓やヘッドホンなどで耳を塞いでも聞こえてくるそうです。
盲聾者の体験をしてもらえるのは私しかいない。私にはアイマスクすれば完璧に周りは見えなくなる。
それによって不備が生じるものは何か?
GuideDogとして手伝えるものは何か?
研究ができるそうで、私は好奇心いっぱいなのでもちろん協力はすると約束しました。トレーニングは横浜にあるそうで、家から近いので
遊びに行くこと約束しました。
もちろん、サミーを連れていくことはOKです。

だいだいの補助犬トレーニングにはサミーは隔離しなければならない。
なぜなら、他の犬がサミーをみると吠えてしまうから。
事務所や、犬がいない所に預けての見学になる。
もちろん、その盲導犬協会には犬がいるところでは
サミーは別室での待機になるのではないかと私は思っている。
Tさんは幅広く物事を見つめている人なので、話を聞くだけでも
参照になります。
Tさんはイギリスの手話も少し知っていた。
そうやってコミュニケーションがとるのがうまい人だと思いました。

本日のワークショップは2時からと4時からの2つです。
2時からは”Communicating with dogs
4時からは”setting up a small breeding program"
このワークショップは面白かったです。
聴導犬のブリーディングの話です。
1500頭育成し、現在働いている聴導犬は850頭。
毎年150頭聴導犬を出しているそうです。

それに比べて日本は約15頭しかいない。。。

イギリスでは聴導犬を育成するのに
・シェルター
・個人的な譲渡
・ブリーダー
・協会でのブリーディング
の4つの方法で聴導犬は誕生されています。

協会でブリーディングのメリットは
血統書の犬の方が性格や性質がはっきり分かっている分、その能力を生かして育成しやすい。
ミックス犬だと、性質や性格が分からないが、血統書の犬よりは健康で
病気しにくい。
血統書犬同士でのブリードすると尚更各いい所を取り上げて、育成することができる。

例として:Labrador X Golden retriever
そうするとエネルギーが余っているラブを穏やかで落ち着きのあるレトリバーでちょうどいいエネルギーで働いてくれる。頑固なレトリバーをラブとミックスすることで聞き分けのいい犬になれる。
それぞれの長所を生かしたバランスのいい犬として生まれる。

もう一つの例は:Cocker X Poodle
ミックスすることですごく耳がいい犬で聞こえたら即様反応して、聴導犬としてはベストな犬。
盲導犬よりも聴導犬の方が高い確率で成功するそうです。
日本の盲導犬の成功率は35%
SPCA(アメリカ)では75%の確率で聴導犬になります。
イギリスの例は聞いていなかったのでわからないけどかなり高い確率です。

ここで書くと長くなるのでそれくらいにしよう。

そして、夜は各自が持ってきたプログラムのビデオで上演。
一番興味を持ったのは自閉症の子供のためのセラピードッグ。
治る見こみ(傾向がよくなる)のある自閉症の子供は介助犬となるが、
そうではない子供にはセラピードッグとして育成するそうです。
自閉症の子供のための馬との触れ合いやイルカは聞いたことはあったが、
犬もできることは初めて見ました。
自閉症の子供はうまく言葉が発せないこと、突発的な行動で次の行動が読めなく危ない。
そこで親と間にセラピードッグが入ることでうまくコミュニケーションが取れ、お互いの精神面が良くなる。
子供が突然道へ駈け出そうとしても、腰には犬とつながれた命の綱がある。
犬はどっしりと座っているため、体重の軽い子供は一歩も動けない。
子供が落ち着いて歩けるようなら犬は立ち上がって子供に合わせて歩く。
自閉症といっても人間らしい心はある。
犬をかわいがる、愛する心はあるからこそ犬を通して
親子のコミュニケーションをスムーズにしていました。

犬の持つパワーは素晴らしい。

犬との暮らしはどういうものか?異文化に触れると感性豊かになれます(^^♪ワクワクを毎日あなたに届けて、楽しんでいただければと思います(^^♪