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育業

東京都が、育児休業に代わる新愛称として8825件の応募の中から「育業」(いくぎょう)と決定しました。

従来の育児休業には、仕事を休むというネガティブなニュアンスがあり、「社会の宝である子どもを育む期間」とのマインドチェンジを図る狙いがあります。父親の育児休業取得の増加を目指す目的もあるようです。

耳慣れないカタカナになるよりは、日本の制度として説得力のある名称になったのでは?と期待大です。

そう言えば、助産師も、産婆→助産婦となり、職業意識が高まったのではないでしょうか。そして、助産婦→助産師となり、男女平等の観点や、教師や医師などと肩を並べる国家資格を有する専門家として認められるような名称変更になったかと思います。

実際にはどうでしょう?助産師が社会的に地位を確立しているようには感じられない場面にしばしば遭遇します。

世間の助産師にもつ印象は、「お産の人」だけではないでしょうか。

もちろん、お産の人=分娩介助は、助産師の専門とするところです。しかし、お産に関わるマタニティーサイクル、お産だけじゃない女性のライフサイクル、女性に限らずその周りの人たち全てのライフサイクルに関わることが求められています。

では、助産師が活躍する場が、社会にどれだけあるでしょうか。

人々の生活に不可欠であるはずが、ある一定水準を満たしている、または放っておいても問題なく過ぎると信じられている育業の当たり前があまりにも軽視されてきたと感じています。

育児は立派な仕事の1つであるとの意識改革は、ハード面と併わせて進んでいけるように、私たち助産師もなお一層、社会のニーズに応えていきたい…

な〜んてことを思いました。

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