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ブラックミラー(シーズン5 待つ男)

社会的皮肉や、人間の皮肉に重きを置いているブラックミラー。シリーズはシーズン5まであって、その中に1話完結の短編集が3~4話詰め込まれている。今回はその中でもダントツで好きな "待つ男" を紹介。


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冒頭

主人公はタクシーの運転手。名前はクリストファーギルヘイニー(以下クリストファー) 配車依頼があり、そこに向かう。スミザリンというSNS会社の前だ。彼はお客に「ここで働いてるの」と問う。が乗せたお客はそうではなかった。この世の中はスミザリンというSNSが流行っている。

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カウンセリング

何かを抱えているのかカウンセリングを受けるクリストファー。そこである女性と出会う。彼女は自殺した娘について語る。何も相談もしてくれなかった娘に彼女は後悔と怒りがつきまとう。娘がなぜ自殺したのか?その答えを探しだすまで彼女はずっとそれを背負っていかなければならない。

カウンセリング1

クリストファーと彼女は寂しさと辛さを紛らわすために性行為をする。そして彼女は娘の記録が残ってるであろうSNSサイト "ペルソナ" のパスワードを毎日3回試している。3回間違えるとその日はログインできなくなる仕組みだ。それを彼に話す。

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決意の日

そしてある日、またクリストファーはタクシーを運転する。配車依頼がありそこに向かう。そこはまたスミザリンの会社の前だ。そして乗ってきたお客にこう聞く「お勤め先は?」乗客は「スミザリンだ」と答える。男の目つきが変わる。

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車を走らせ、ひとけが無い場所に車を止め、あらかじめ用意してた車に乗れと彼を銃で脅し手首を縛るよう指示する。彼は「お金を持ってない、僕はインターンだ」と言う。クリストファーは自分の失態に怒り狂う。ターゲットが違ったのだ。どうやらクリストファーはSNSサイト スミザリンに恨みでもあるようだ。スマホに夢中になる人々を罵倒する。

インターン

作戦を変更し、彼をトランクに入れようとするも彼は閉所恐怖症でもがく。仕方なく後部座席で姿を見えないように体を低くしろと要求。走行中彼は車酔いをし、もがく。しゃがめとやりとりしている所をガソリンスタンドでガソリンを入れていた警察車両に見つかってしまう。

怪しい車

跡を追う警察。逃げる車両。それも時間の問題だった。道無き道を走り、走行不能になった所で取り押さえられそうになるが、クリストファーは警察に銃を持っていることをアピールする。人質を取った状態で警察との攻防戦が始まる。

警察の人々

目的

クリストファーの要求は "ビリーバウワーと話すこと" それが目的のようだ。ビリーバウワーとはSNSサイトスミザリンの社長である。インターンに連絡するよう要求するも、彼の携帯は捨てたタクシー車両の中だ。クリストファーは直接会社に電話をし、彼との繋がりがある上司に連絡し、クリストファーの要求に応じるように伝える。上司はこの携帯の主を探るため敢えて長く時間を取り、本社のアメリカに連絡を入れる。

本社のアメリカ

お偉い方の警察と交渉人が登場。狙撃を視野に入れているが、警察は1回過ちを犯している。狙撃した犯人の銃がモデルガンで、狙撃した警察が問題視されている。

過去の過ち

クリストファーの詳細がどんどんわかってくる。彼は元教師、母親の名義で車両登録されている。母親はもう亡くなっている。過去に交通事故の被害にあっており、2人死亡している。その2人は飲酒運転をしていた1人とクリストファーの奥さんだ。スミザリンにも登録しているようだ。タクシー運転手も偽名でやっており、彼はスミザリン付近でしかタクシーの乗客を乗せてなかった。

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交渉人が説得するものの全く効果なく、作戦を読まれていて意味がなく逆効果になってしまう。ちょい役ー!

交渉人

真実

ビリーバウワーは10日間の瞑想をしており極力邪魔をしたく無い模様。だが緊急の為、彼の元へそれを伝える。彼はこう言う「台無しだ」

バウアう

クリストファーは人質に彼女はいるか?と問う。その時クリストファーの脳裏に亡くなった妻の映像がフラッシュバックする。ビリーバウワーは本人と話したいと言っているが、それを拒むCEO。盗聴していたクリストファーの携帯から "銃は偽物だ" と言う情報が入る。近寄る警察。クリストファーが持っていた銃は実は本物だった。

要求する

警察は発砲を許可する。スナイパーが打つものの腕をかすめただけだ。ビリーは社長の力を発揮する。神モードと呼ばれるものを使いビリーはクリストファーに電話をかける。

バウアー

クリストファーはビリーに思い内を伝える。クリストファーは一時期スミザリンに夢中になっていて四六時中夢中になっていた。ある日彼女とのデートの夜、クリストファーは車を走らせる。つまらない直線道路を走っているとスマホの着信音が鳴る。その目を話している時に車とぶつかり事故にあい彼女を亡くしてしまう。その時ぶつかった車両の運転手が飲酒してた為、飲酒してた側に罪が移り、クリストファーは被害者として励まされる。それが苦しかったのだ。1枚の犬の写真のコメントにいいねされただけなのに。それが人の命を奪う引き金になるなんて・・・

自供

最後の要求

クリストファーは全てを打ち明け、自殺する事を決意する。ビリーは「なんでもするからやめろ」と伝える。クリストファーは「ペルソナの社長と知り合いか?」と聞く。ビリーは「もちろん」と言う。カウンセリングを一緒に受けた女性の元にペルソナ社から電話が鳴る。

女ー

クリストファーは人質を解放しようとするが、人質はクリストファーの自殺を止めようとする。人質の彼はおじいさんを自殺で失ったのだ。自殺を止めようと人質の彼はクリストファーの持っている銃に手を伸ばし揉め合う。

その頃ペルソナ社から聞いたパスワードで自殺した娘のアカウントにログインしようとする女性。そして警察は発砲を許可するとクリストファーを狙撃しようとしている。

最後のお願い ペルソナ

最悪の結末

ドーンと言う発砲の音が聞こえた。警察はまた誤発砲をしてしまった。

失敗

マスコミや野次馬からSNSに呟かれる。それをさらっと見て閉じる。クリストファーに取っては大きな決断であって死ぬ気で行った行為も、周りの人からすると1秒程度の話題にすぎない。最後にすごいメッセージを残しこの話は終わりへ進む。

気にしない

終わりに

ストーリーの構成が個人的に好み。SNSへの皮肉や警察の誤射事件、自殺後の家族の想い。メインストーリの中にたくさんのサブストーリーが盛り込まれていて1時間!すごい見応えのある作品なので、是非NETFLIXでご鑑賞ください。エンドロールがまたいいんだ!


予告はこちらから⬇︎

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