サメロピ、東海道五十三次を食べ歩く! その11②箱根→三島 【2日目】
回を追うごとに書く内容が増えています。
それには2つ理由があります。
一つ目は、もしこれを読んでくださった方が東海道を歩きたくなったら、いろいろ参考にしてもらいたくて。
二つ目は、こんな楽しい旅も帰ってくるとけっこう内容を忘れてしまいます。細かく書くことで楽しかったことや大変だったことを思い出せるからです。
将来3人がおばあちゃんになった時、これを読んでアハハウフフと思い出話に花を咲かせたいなぁと思っています。
では、2日目まいりまーす!
2024年3月14日(木)
7:00 起床
起床後ブラインドを上げてすぐ確認したのは富士山が見えるかどうか⁈
がーん!見えない(泣)
「ちえっ!!」
と、ポンちゃんが嘆く。
それを受けて、私も
「ゲバラだね」
そして2人で
「ほんと(チェ)ゲバラだねぇ笑笑」
私たちの会話はたいがい、くだらない。
8:00 タリーズで朝食
バスの時間まではたっぷりあるので、ホテルの建物の1階にあるタリーズで三島駅前を眺めながら、ゆっくり朝食。
10:15 東海バス 三島駅バス停 発
三島スカイウォークや芦ノ湖に行くバスなので、バスに乗りきれるかわからないくらい人がバス停に並んでいます。
「あっ!富士山!!」
バスの中でほんの一瞬顔を覗かせた富士山をポンちゃんが激写!
ポンちゃん、グッジョブ!!
11:10 東海バス 山中城跡バス停 着
各バス停で乗客の乗り降りに時間がかかって、予定時間より10分遅刻で昨日の東海道歩きの終点の山中城跡に到着。
昨日の終点、山中城跡に再び戻ってきました。
「おかえり〜、ただいま〜、何処に行ってきたの 〜?」
今日も東海道を歩ける喜びから、アグネスチャンの「アゲイン」を歌いながら出発でーす!
11:10 東海道歩き、山中城跡から出発
気温が昨日よりも高くなるという天気予報で今日の服装はかなり薄着にしてしまいました。午前中なこともあってけっこう寒いです。持っていたストールなど全部身につけて出発進行。
歩けばきっと暑くなる!
11:13 箱根八里記念碑
司馬遼太郎「幾億の音が坂に積もり吐く息が谷を埋めるわが箱根にこそ」と刻んであります。
そして、傍には馬頭観音。
11:18 ドラゴンキャッスル
11:27 松尾芭蕉の句碑
「霧しぐれ富士を見ぬ日ぞ面白き」
芭蕉がここを通ったが、時雨れて富士が望めなかった。そのときに詠んだのがこの句。
富士山を見ることはできなかったけれど、富士山の名所で富士が見られないのもまた趣があることではないかと、いう意味らしいです。
私たちは趣より富士山が見たい!!
天狗出現!!
東坂を歩いている時は結構人に出会いましたが、こちら西坂では人が全然歩いていません。
季節もあるのでしょうが、芦ノ湖のたくさんの観光客をみると、箱根のある東坂のほうが人気なのでしょう。
西坂ではたった1人すれ違った人がいます。
石畳の下り坂をヒィヒィいいながら歩いている私たちを横目に細身の男性が颯爽と石畳を走り上がってきて、そしてまた走り下っていきました。
石畳を走りながら下れるのっ??という感じです。
手ぶらだったので、たぶん地元の方でしょうか。
でも、あまりにも身軽なので、私たち、天狗さんに会ったと都合よく信じています。
東坂では女性の仙人に会い、西坂では男性の天狗に会うという素敵な経験ができました。
天狗さんの石畳走りを近くで見たピンちゃんがこの時「石畳下り」の免許皆伝しちゃったんです。
コツは石畳をまっすぐに踏んで下るのではなく、石畳を左右にジグザグにつま先でピョコピョコ飛んで下りる感じです。
ピンちゃんの指導で私も免許皆伝、2人でピョコピョコ走りながら石畳を下りることができるようになりました。なんか、楽しすぎるー!!
注) ポンちゃんは慎重派ですので、ゆっくり一歩ずつ石畳を踏みしめながら下りております。
箱根八里を歩いて、3人の歩きの得意分野が明確になりました。
「上りのパンちゃん」
上るときだけなぜかアドレナリンがでる!
前世は登山家かっ⁈
「下りのピンちゃん」
颯爽と坂を下る後ろ姿は令和の猿飛エッちゃん!
「平地のポンちゃん」
平地を歩く速さはぶっちぎり!さすが江戸っ子!
なーんて、お互いをリスペクトしながら気分よく歩き進めます。
11:30 ドライブイン富士見平
新旧石畳比較
【再復元された石畳】
なかなか歩きにくくて足首やられます。足ツボマッサージのでかいバージョンといった感じです。
【昔からの石畳】
こちらのほうが断然歩きやすい。
11:40 三島スカイウォーク
昨日からとても元気なピンちゃんが急に「魔女っ子メグちゃん」の主題歌を歌い出しました。
「シャランラ、シャランラ、ヘイヘヘイヘヘイ、シャランラ、……(続きは令和のコンプライアンス上問題ありそうな歌詞になっておりますので、割愛させていただきます)」
ピンちゃんと一緒に私も現代には不適切なその歌を大笑いしながら歌っていました。
ポンちゃんはかなり後ろでひとり静かに藤井風の「花」を歌っていたそうです。
もう「箱根八里」は歌わないのね。
13:15 馬頭観音
上長坂(かみなり坂とも呼ばれた)
春とはいいながら、まだ山の中には花がほとんど見られませんでしたが、ここの山道の脇に可愛らしい花が咲いてきました。
便利な世の中です、写真をとって調べればすぐに何の花かがわかります。
ハルノノゲシ
ヒメオドリコソウ
この2つの花言葉はいまの私たちにピッタリです!
11:54 笹原一里塚
「出たぁー!KST(庚申塔)!!」
馬頭観音
三島は馬頭観音が本当に多い!
調べたところ、明治の末に三島に入植し開墾した農民は農業や運搬には馬を使っていたようで、その馬の供養や安全祈願を願って馬頭観音が三島の各地に建立されたようです。なるほど!!
こわめし坂
箱根西坂最大の難所。あまりの急勾配で背負った米が汗と熱気で蒸されて強飯になったという。下長坂とも呼ばれた。
箱根東坂では筋肉痛にならなかったのに、この坂を降りたところで太ももパンパン、お尻横の筋肉パンパン。
このあと3日間、筋肉痛に苦しめられることになります。坂は下りのほうがやっかいです。
12:21 松雲寺
明治天皇 お腰掛石
松雲寺境内にあるこちらの石は、明治天皇がお腰掛けになって富士を眺めたと伝えられています。
12:42 東海バス 三ツ谷バス停
「こちらの道です、お間違えなく」
ピンの下り坂滑り
"下りのピン"が下り階段で尻餅をついてしまいました。「河童の川流れ」ならぬ「ピンの下り坂滑り」です。資料を見ながら階段を降りるのはやっぱり危ないですね。気をつけましょう!
13:03 法善寺
13:07 六地蔵
「ちょっと!ちょっと!」
ピンちゃん、ポンちゃんともに地図を見ながら道を間違えないように用心して歩いています。
私は1番後ろから二人を追って歩いていていたのですが、いまなにげなく通り過ぎた脇道がなんか気になる、、、
「もしかして、こっちかもよー?」
ポンちゃんが地図を確認。
右の脇道が旧東海道でした!!!
道を間違えずによかったー。
校歌斉唱
人もいないし、平坦な迷いようのない道なので、ピンちゃんから小学校の校歌をそれぞれに歌いましょう!という提案があり、2人とも小学校、それから中学校、高校までの校歌を高らかに斉唱中です。パンこと私は校歌は何一つ覚えていないので後ろからトボトボついて歩きまーす。
「ちょっと待ったー」
校歌斉唱に夢中なピンちゃんとポンちゃん。こんな大きい馬頭観音も目に入らないようで、スルーしていきます。
これは見過ごせません。2人を大声で引き留め、教育的指導をしました。
パン気づきの道
今回はいつもは注意散漫な私だけがいろいろ気がついて大事にいたらなかったことを受け、2人がこの道を「パン気づきの道」と名付けてくれました。
13:19 一番亭三島長塚店で昼食
このあたりは飲食店が皆無。
事前にやっと探しあてたのが、こちらの一番亭。
静岡のチェーン店らしいですが、らーめんと餃子の美味しかったこと!!!
もう一度食べたい味です。
14:15 善門庵
14:25 箱根路の碑
伊豆フルーツパーク
NO MORE 石畳
歩きにくい石畳がこうも続くと、極力避けて歩くようになってきます。
14:36 錦田一里塚
14:42 「cafe shizukawa」
すごくオシャレなカフェがありました。
「cafe shizukawa」
でも、「本日休業」。
すごく気になって調べてみたら、住所非公開、予約不可、運良くたどり着いたものだけが足を踏み入れることができる、三嶋で超有名なうなぎ屋さん「桜家」が運営しているカフェでした。
場所はよく覚えているので、いつか足を踏み入れてみたい!!
14:46 初音ヶ原バス停
14:50 箱根大根恩人碑
明治になって、旅人の通行量が減ると旧街道沿いの人々は箱根山西麓を開墾。耕作地で大根を作り生活の糧としたそうです。
「夢の坂道は 木の葉模様の石畳
まばゆく白い 長い壁
足跡も影も 残さないで
たどりつけない 山の中へ
続いている ものなのですーーーー」
下ってきた坂道と、前方の踏切の風景がなんともドラマ「俺たちの旅」っぽくて、中村雅俊の「俺たちの旅」を歌いながら踏切を渡ります。
JR東海道本線の線路を渡ります
西坂はここでおしまいです。
15:00 愛宕橋
15:06 新町橋
快晴の日には素晴らしい富士山がここから見えるそうです。
しつこいようですが、今日は見えません。
日本橋からすごく歩いて来たようですが、まだ全行程の約5分の1。まだまだ先は長いですね。
15:19 三嶋大社
15:27 三嶋大社の茶屋で休憩
三嶋大社参詣します
偉い人、石に腰掛けがち
源頼朝・北条政子 腰掛石
源頼朝と北条政子が休憩のために腰掛けたとされる石です。ご自由にお腰掛けください、と書いてあるので雰囲気出して腰掛けさせてもらいました。
ナギの木
ナギの葉は横に裂くことが難しいことから縁を結ぶお守りとされて、恋愛成就・縁結びの木として知られるそうです。
恋活、婚活中の方!!携帯の待ち受けにご査収いただければ幸いです♡
16:06 問屋場
16:10 本陣
「みしまコロッケ、売ってるかしら?」
16:16 伊豆箱根鉄道 三島広小路駅 到着
お疲れさまでした!
今回の東海道歩きはここまで。
次回はここから歩きはじめとなります。
TBSで2014年に放送された三島が舞台となった宮藤官九郎脚本ドラマ「ごめんね青春!」の大ファンだったので、三島に来れてとってもうれしかったです。
「みしまるくん」には会えないだろうけど、「いずっぱこ」に乗りたいし、「みしまコロッケ」は食べたい!
16:25 伊豆箱根鉄道 三島駅 着
16:39 タリーズで休憩
宿泊したホテルのこのタリーズは今回の旅で何回も利用させていただきました。駅近でとっても便利。
休憩中、ピンちゃんがガサゴソとリュックの中に手を突っ込んで探し物をしています。いくら探してもみつからない。だって、それは私のリュックだもの(笑)
昨日からピンちゃんはポンちゃんの腕時計と靴を間違えたりして、ほんとうっかり屋さん。
(ピンちゃんの名誉のために、それぞれの持ち物がすごく似ていて紛らわしかったことだけは付け加えておきます)
17:27 お土産買います!
タリーズの横にあるお土産物屋さんで干物などを購入。
ここで買った鯵の開きの美味しかったこと!!
使わない荷物をホテルに預けていたので受け取りにきました。
【サメロピ御鑑賞石】
偉い人が石に腰掛けがちなので、サメロピもお腰掛石がほしい!と思っていたところ、富士山三島東急ホテルのロビーにちょうど3つ仲良く並んでいる良さげな石がありました。ただ腰掛けるのはできそうもないので、勝手に「サメロピ御鑑賞石」と命名しました。
サメロピ、三島参上!!
食べたかった「みしまコロッケ」はどこも売り切れ。駅弁も全部売り切れ。
新幹線の中では飲み物だけで我慢するか、、、
18:27 東海道新幹線「ひかり」で帰宅
「ピンちゃん、ありがとーーー!」
ピンちゃんが「みしまコロッケ」味のおせんべいを密かに買っていてくれました(泣)
新幹線の中、3人でおせんべいを美味しくいただきました。
19:11 東海道新幹線 品川駅 着
お疲れさまでした!
今回の東海道歩きの旅は終わりました。
今回富士山が見えなかったけれど、全ての予定が乗り物なども含めてバッチリ順調に運びました。
あとは品川駅から各々の家路に着くだけ。
が、ここで思わぬトラブル!
私たちが乗る電車が人身事故で止まっていて、3人でものすごい遠回りして帰りました。
最後の最後まで思い出に残る旅となりました。
今日のお花コレクション by ピン
歩行総距離 約12.5km 約18000歩
最高気温 約17℃
歩きながら歌った曲
Guns N' Roses「Welcome to the jungle」アグネス・チャン「アゲイン」
前川陽子「魔女っ子メグちゃん主題歌」
藤井風「花」
校歌
中村雅俊「俺たちの旅」
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