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おしゃれな文学ミステリを読んだ【読書記録】〜「グレート・ギャツビー」を追え

少し前に読んで面白かった本です。
外国文学を読んだのは久しぶりでした。著者のジョン・グリシャムもおそらく初めまして。
ただ、村上春樹の訳ということなので、彼の文章は読み慣れているから入りやすいかなと思って手に取りました。

タイトルにある「グレート・ギャツビー」は1925年に出版されたフィッツジェラルドの小説で、アメリカ文学を代表する作品の一つとされているようです。
私もまだ読んだことがないのですが、以前動画で一応のあらすじを見たことがありました。
グレート・ギャツビーの内容を知らなくてもこの本を楽しむのに問題はないですが、動画おもしろかったのでよければどうぞ(→ 中田敦彦のYouTube大学【華麗なるギャツビー①】

本作は、その「グレート・ギャツビー」を含むフィッツジェラルドの直筆原稿が大学図書館から盗まれるところから始まります。
初めの章では淡々と犯罪が進められていく印象。
第2章へ進むと、物語のキーになりそうな人物が登場しますが、果たしてこの話はどうやって展開していくのだろう…?と、まだ捉えどころがない感じでした。
そして、中盤からは読者により身近なキャラクターの主人公が物語を進めてくれます。ここまで来れば先が気になってページをめくる手が早くなってきました。
主人公を応援したり心配したりしながらも、この事件が普通に解決したらつまらないよな…と思っていると、最後は痛快で小粋な結末にたどり着くのでした。

久しぶりのしっかりめなミステリー、かつ作家の直筆原稿や貴重な初版本などを取引する人たちという、馴染みのない世界のお話だったけれど、引き込まれて最後まで楽しむことが出来ました。
知らない業界のことを覗き見できるのは、読書をする楽しみの一つですよね。
登場人物が結構多くてカタカナ人名なので、そこは苦手な人も多いかもしれませんが、大丈夫な方はぜひ読んでみてほしいです。
あとは、村上春樹の文体が好きな方も。翻訳特有の違和感?みたいなものを感じずに読むことができました。(村上春樹って元々翻訳っぽさがある文章を書くなぁと思っていたのでそのせいかな?と個人的には思っています)

ネタバレしない程度に雰囲気を伝えつつ感想を書くの、なかなか難しい…
でもまた面白い本を読んだら、記録していこうと思います。

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