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どう生きるか。

「君たちはどう生きるか」

この夏、アニメ監督の宮崎駿作の映画「君たちはどう生きるか」が公開されましたね。
私は〝劇場で映画を観る〟という経験はあまりなかったのですが、宮崎さんの最後の作品となるかもしれない。という思いもあり、早朝の劇場に駆け込みました。
作品はほとんど宣伝をされないスタイルで放映された経緯もあり、詳細は語れませんが、タイトルの重々しさとは違ってジブリ作品らしさを感じる、とても素敵なストーリーでした。

そして映画の作成にあたっては、インスパイヤーされたという同名の小説や漫画が話題となりました。
ただ、書店で本を手に取るまではいかず、〝気になる〟という段階で止まっていました。

しかし、たまたま入った地元の図書館で、漫画家の羽賀翔一によって漫画化された「君たちはどう生きるか」を見つけ、その場で読み更けました。

本のあらすじ

旧制中学校に通う15歳の少年コペル君、本名は本田潤一。二年前に銀行の重役であったお父さんを亡くし、今は郊外の小ぢんまりとした家に母親とお手伝いさんと暮らしている。

コペル君はある時、家によく遊びに来る母の弟である叔父さんから一冊のノートを渡される。そこには過去に、叔父さんや友人と話したり、考えたりした、さまざまな出来事が記され、それに対する叔父さんからのメッセージが綴られていた。

天文学、化学、物理学、経済学、英雄譚……叔父さんとの対話を続けるうち、コペル君はものの見方や貧困、差別といった社会の構造、人間関係について学ぶ。

そして、親友たちとの間に“ある事件”を起こしたコペル君は「どう生きるか」について深く問いかけられることになる。

出版社であるマガジンハウス社のホームページより引用
https://s.magazineworld.jp/books/kimitachi/

自身の体験とのつながり

読み終えた時には、静かな図書館の中で涙を堪えていました。
本を抱えながらしばらくのあいだ、涙が溢れないように上を向いていたのは私です。

なぜそんな感情になったかというと、コペル君と親友たちとの間で起きた事件が、前回このnoteで書き綴った「抑うつで絶ったままのコミュニケーション」の内容と重なっているような気がしたんです。

未解決

いまだにこの問題は解決できていません。
前回綴った感情にウソはないんだけども。
相手のLINEアカウントを見ると幸せそうにしている様子があり、家庭を持っている相手の立場になると自分という存在は邪魔になるのではないだろうか。と。
それ以外にも多岐にわたって考えるところはあるのだけれども。
そもそも自分自身は相手に必要なのだろうか。
余計なことを考えては、noteに書き綴ったことを思い出し、どうするべきか考えています。
要はジメジメしています。

歳月人を待たず

大人になると〝逃げる〟ことも必要ということは、抑うつになって学びました。
すべてまともにうけていると、自身の感情が壊れかねません。
〝今〟なのかと悩む一方、〝進む〟ことも必要だということは、知っています。

11月の上旬にはまた地元を離れます。
一刻も早く〝逃げる〟〝進む〟どちらかを選択せねば。

もし、何も選択ができないなら。
悩みの真っ只中にいたコペル君と同じ感情で、一生後悔してしまいそうな気がして。

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