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発達障害・メンタル不調 などに気づいた時に読む本

図書館を巡っているとふと目についたこの本。

「精神科の受診や特徴までがわかる 発達障害・メンタル不調 などに気づいた時に読む本」(浜内綾乃 著)
昨年に刊行された書籍ですが、とても分かりやすい本だったので、食いついて見ていました。
・・・ただ、とてもじっくり読んでいるので、まだ完読していません。

本を読んで改めて自分の状態を知る

本を読み、改めて精神科とは。精神疾患とは何か。精神症状の特徴とは何か。を勉強したところ、自分自身の今置かれている状況が少し見えたような気がします。

現在、私が、あまり日常で活発に動けていない理由となる診断は「抑うつ状態」です。
(発達障害などの話もありますが、今回は横に置いておきます)

抑うつ状態で悩んでいたことはこんなことがありました

私が休職を始めてから約3年間こんなことで悩んでいました。

何もないのに泣けてくる、自分自身を殺したい気分、過去に犯した自分の失敗が恐ろしく他人を傷つけたように思う、過眠、やる気が出ない、何もしたくない、布団に居続けたい、このまま休んでいていいのかと焦燥感に襲われる、小さなことにウジウジとする、朝動けないのに夕方になったら人が変わったように動けるようになる

現在も一部の症状はまだ残っていますし、時折、フラッシュバックするかのように戻ることもないわけではありません。

うつ病とはなんだったのか

そんな私がびっくりしたのはうつ病の主症状を記載した文章です。
以下に引用します。

うつ病の主な症状は、抑うつ気分や興味・喜びの消失、食欲不振(食欲過多)、不眠(過眠)、疲れやすさなどですが、ほかにも「自分には価値がない」と感じたり、些細な自分の過去の言動を重大な過ちだと感じて自分自身を責める「罪業妄想」や不必要に金銭面の心配をしてしまう「貧困妄想」といった妄想が生じたりもします。
そして症状が悪化すると「死にたい」という思いがひんぱんに頭に浮かぶようになり、さらに悪化すると、実際に自殺企図を行ってしまうこともあります。
(中略)
また、うつ病の症状は日内変動があり、朝が最も症状が強く、夕方になると少しマシになり、活動しやすくなるため、「怠けているだけ」と勘違いされてしまう危険もあります。

精神科の受診や特徴までがわかる 発達障害・メンタル不調 などに気づいた時に読む本/浜内綾乃 著/うつ病の特徴は?

ここに書かれていることは、3年前からこれまで私が闘ってきた症状、それと見事に合致しています。

この文章によって、自分自身が悩んでいたことは、あらためて「抑うつ」による症状だったのだと再確認することができました。

それを理解できたのは、私自身の症状がかなり穏やかになったから、ということもあるでしょうし、自分自身の状態を理解しようという気持ちが芽生えたから、なのでしょうけども。

ただ、今の今まで、「罪業妄想」や「貧困妄想」は自分自身の考え方が悪いからと思い込んできましたが、そうではないことがハッキリして、今はとても清々しい気持ちです。

また、朝辛くて、夕方になるとだんだんと楽になることは、周りの人間から「怠けている」「頑張っていない」「やる気がないだけ」と、言われ続けていましたが、それだけではなかったこともはっきりしました。

もちろん、すべて病気のせいにするわけではないです。自分自身の身の置き方も悪かったところもあると思います。ただ、「うつにはこういう症状があるんだ」と理解することで、自分自身の心が少し救われる気がしてなりません。

「抑うつ状態」と「抑うつ」の違いって何か

また、抑うつと抑うつ状態の違いについても、本書ではこのように記述されていました。

「抑うつ状態」と医師から告げられることもありますが、抑うつ状態とは、憂うつで気分が落ち込み、抑うつ気分が強い状態を指します。これまで説明してきたように、抑うつ気分が出現する精神疾患は、うつ病や適応障害、不安障害などさまざまです。どの疾患か断定できないときや、うつ病の診断基準を満たす手前の状態のときなどに診断名につけられることがあります。

精神科の受診や特徴までがわかる 発達障害・メンタル不調 などに気づいた時に読む本/浜内綾乃 著/適応障害の特徴は?

私の場合、適応障害のような傾向もあるのでしょうし、抑うつの手前であると言えると先生が診断したから、その病名で治療が進んでいるのでしょう。

病気を少し知って

こうして、自分が今抱えている病気について改めて知ることで、自分自身がどうして辛かったのか。どうして苦しかったのかが見えてきた気がします。

そして、抑うつは「完治」はしない病気です。

これからは少しでも自分自身が楽に過ごせる時間を1秒でも長くできるよう、そして担当の医師からも「抑うつは寛解したね」という言葉が聞ける日を夢見て、これからも投薬治療そして、認知行動療法を進めて行きたいと思います。

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