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APD傾向とお仕事の話



こんにちは。こさめです。

恐らくAPD傾向がある私ですが、現在はそこまでAPDっぽい症状に悩むことはなく、日常生活を送れています。
聴覚過敏があるので、騒音下での聞き取りは相変わらず苦手です。
休職中という状況で職場から離れてしばらく経つので、困る状況に出くわしにくいというだけかもしれませんが…

じゃあAPD傾向は全くないんじゃない?とも思ったこともあるのですが、子供の頃に友達の会話が聞き取れず苦労したこともありましたし、職場でも聞き取りにはまあまあ苦労するので、APDの傾向は多少ありそうです。

今回は、APD傾向がある私の職場での経験についてお話しできたらと思います。


電話対応、OJT…大変だった新入社員時代

私は新卒から一般企業の事務職として働いています。

電話対応はバイトで慣れてはいたものの、業界的に社内外問わず電話の相手は男性ばかり。
低い声の男性が早口で話すとほぼ聞き取れません。
おまけに長い社名を名乗られると聞き取れないうえに覚えられない。さーっと流れていきます。

これに悩みすぎて耳鼻科にかかっても「気のせい」と言われ…。
男性の声は誰もが聞き取りにくいものだから仕方ない!と割り切って聞き返すスキルを身につけるようにしました。

また、新入社員の1年間はOJTを受けていましたが、担当の先輩が早口な方でした。
とても優秀な方だったので説明がかなり流暢。話す相手が普通ならとてもいいことなんです。
私の場合はメモをとるのも大変、聞きながら話は全く理解できず。
聞き返すのも癪に障るだろうと思い、必要な手順だけは確認し、残りは自己解釈でどうにかやっていました。
それでどうにか理解できた自分を褒めてあげたいです。
ただ、聴覚情報の処理が常にキャパオーバーしていたので、見事に体調は崩しました。


聞き取り下手だからこそできたこと


まずは嫌味のない聞き返しのスキルを身につけたことです。 

典型的な「お電話が遠いようで…」は頻繁に使ってしまいますが、他にも自分都合でゆっくり聞き取りたいということを伝えるようにしていました。
例えば「その件の担当が離席中で代わりにお伺いしますので、所々聞き返してもいいですか?」といった感じです。
あとは復唱をとにかくして間違いがあれば再度聞く、という流れでしょうか。
マナーとしても綺麗だな、と思える言い回しを心がけています。

他に、自分がOJTをする立場になって、ゆっくりじっくり焦らず指導を行ったというところです。
自分が常にキャパオーバーしていたことを思い出して、教える新入社員がそうはならないように、自分が言ったことが理解できているかをよく確認するようにしました。
きっと私がすんなりと理解できていたなら、一方的な説明を淡々としてしまうだろうなと思いました。
おかげで、向こうも心を開いてくれたように感じます。
聞こえる、聞こえないに関わらず私の方針に間違いはなかったなと感じられ、とても嬉しかったです。



聞き取れないから、優しくなれる

APD傾向があると、結局のところ困ることが多いです。
私のようにあくまで傾向程度の、診断がつくかも怪しいレベルだとしてもそこそこに苦労するので、もっと症状の強い方の苦労ははかり知れません。 
ただ、聞き取れないことは全てにおいてマイナスではなく、聴覚情報のインプット、アウトプットに対しての関心は高いです。
だからこそ、わかりやすく、はっきりと…といった、聞き取りやすい話し方を心がけるのではないでしょうか?
結果、対応が真摯で丁寧になれば、それだけ信頼だって得られるのです。
それはそれで強みだなあと。

私は自分の聞き取りを通して、そのように感じています。


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