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【F1 2020新車レビュー】新生アルファタウリ・ホンダ新型マシンAT01徹底考察

トロロッソとしての役目を終え、新生アルファタウリ・ホンダとして20シーズン生まれ変わったチーム。

■背景
トロロッソの参戦からの背景については下記に書き留めたので参照ください。

新生『スクーデリア・アルファタウリ』エンジン始動

19シーズンのマシンSTR14は前年モデルのレッドブルマシン(RB14)のパーツを流用したことで開発スピードが上がったと公言している。今年についても昨年型のRB15からパーツを流用してくると思われるがさてさて。

■新車(AT01)

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■ファーストインプレッション
ホワイトベースに濃紺のモノトーン。そしてHONDAロゴのみ赤。
シンプルにして凛とした佇まい。F1参戦がGOALではなくて、アルファタウリというブランド浸透のために存在するからにはここまで余計なものを排除する必要がある。そんな意図を感じるデザイン。

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昨年モデルと比較してみてポイント3つを考察

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1、トレンドを取り入れたフロントウィング
ウィング自体のハの字を極端にすることで気流を外側に流すという他チームとは異なり、ハの字の角度は少なく。その代わり、翼端板を外側にそらすことで外側への気流を生み出すというメルセレスト同様の思想。
とは言えこれは、昨年最終型からの継続

2、バージボードを付近にレッドブル思想を注入
 バージボード付近はレッドブルの思想をほぼそのまま注入。空力性能を高めるために、兄チームの高い性能をそのまま取り入れる割り切った考え。

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3、独自の進化を遂げたサイドから後方にかけて
 大きな考え方としては、空気をの取り込み量を多くしたい。ただし、下半分はスリムに保ちたい。
 こんな考えの結果、サイドのインテーク部分の上部を拡大。取り込み口だけでなく、カウルの中に入の空気を取り込む管がせり出していることからも取り込み量を増やす必要があったと思われる。

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横から見るとよくわかるんだけど、AT01はカウルの中で青い部分を絞った代わりに、赤い部分インジェクションポッドから取り入れた空気を流す管分が
明確に大きくなっている。

トップ(煙突)の大さが小さくなっていることからも、サイドから取り入れる空気を増やす必要があるようにカウル内部のレイアウトが変更されていると思われる。

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■総括
昨年はコンストラクターズ6位と過去最高タイの記録を達成。
そして今年の目標はコンストラクターズ5位。
マクラーレンへのチャレンジは可能性として残しながらも、昨年のポジションをキープしつつ、ライバルだったルノーを負かすために着実な進歩を狙った設計と言えるだろう。

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