【ワーホリ日記】南島の玄関口、Pictonで出会った素敵な暮らし
こんにちは、ニュージーランドでワーキングホリデー中のさめです。
先日から南島北部にあるピクトンという町に滞在しています!北島にある首都・ウェリントンへのフェリーの発着点ということで小さいながらも程よい賑わいのある町です。
今回はそんなピクトンで出会った「素敵な暮らし」の話をしたいと思います。
NZ上陸以来、実はずっと不調だったメンタル
実は私は最初数か月はメンタルが超不安定でした!泣くことも頻繁にありましたし、極度のホームシックで毎日日本に帰りたい日々……。
その最大の要因は「心に余裕がなかったこと」だと感じています。
初めての慣れない海外長期生活に加え、仕事が見つからない不安。語学学校の人たちはノリが合わなさすぎて全然友達もできません。
その後どうにか仕事を手に入れましたが、望んでいた仕事とはかけ離れており、職不足の中他の仕事を見つけるため求人活動を並行する生活に完全にメンタルを摩耗しました。
周りも周りで心に余裕がない人が多かったです。
最初のホストファミリーはホストマザーが妊娠中・乳幼児二人の面倒を見ながらわたしたち二人の学生を迎えていたため常に疲れ切っていました。(誰も悪くないですし、そんな中でも精一杯わたしたちによくしようとしてくださったので非常に感謝はしていますが、見ているこちらまで疲れてしまうことがありました。)
語学学校の人たちは、上の方のクラスになると学ぶことが少ないのでやる気がない人や職不足から仕事探しに難航している人が多く見受けられました。私のような大して仲良くない人に対してはいつも塩対応なのに仕事の話をした瞬間だけ目を輝かせる、という人も散見されました。
3週間HelpX(労働と引き換えに住居・食事を無料で得られる場を提供する文化交流のプラットフォーム)を利用して滞在した農場では、休日が存在しませんでした(ブラックすぎ)。そのため私含め数週間滞在している人は体力的にも精神的にも疲弊しがち。ホストもホストで他に仕事をしながら農場を運営されている方だったので、たまに限界そうなときがありました。
こんな具合で実は結構ずーっとメンタル的にしんどい生活を送っていました。
ピクトンで家事手伝いをはじめました
農場には3週間+α滞在予定だったのですが、あまりの限界さに+αの部分を切り落としてクライストチャーチの友人の家へ逃亡。そのまま数日過ごした後、ピクトンの一般家庭に滞在することになりました。(正確にはここに滞在すること自体はかなり前から決まってはいましたが)
このおうちへの滞在形態は"woofing"(ウーフィング)。HelpXもこの一種と言えるのですが、働くことと引き換えに住居や食事を無料で提供していただいています。HelpXのほか、WWOOF、Workawayと言ったサイトが代表的ですが、今回の滞在先はこうしたサイトを挟まずFacebookで見つけました。
このおうちでの労働時間は5時間×5日=週25時間、週2日はお休みです。5時間が過ぎればやることが終わってなくても仕事を終わらせていただけますし、やることが早く終わったときはこれよりも早く終われることも。また、1日5時間とはいえ、「1日あたりの時間は少なめにして代わりに週6にしたい!」などの要望にもできる限り対応してくださります。
お仕事の内容は家事の手伝いやお庭の手入れ、AirBnBのお掃除など。壁や床のペインティングなどをお願いすることもあるそうです。
woofingを受け入れて+αを彩る素敵な暮らし
このファミリーはwoofingを行わなくとも十分生活を送れるだけの余裕はあるけれども、受け入れることによって+αで彩りを添えてより心の豊かな暮らしを実現しているように感じます。
少しずつおうちのリノベーションを進めてみたり。
余っている部屋や離れをAirBnBとして活用してみたり。
素敵なお庭を楽しんだり。
料理が得意な人が滞在している時は、夕食作りをお願いしてみんなで楽しむことも。
最近はもう1つAirBnBを作るべく、お部屋の改装をスタートしました!
少し手を伸ばして形作った+αが、日々の単調な生活にちょっとした豊かさを与えてくれているのです。
お金が介在しないからこそ、環境は大事
仕事であれば働いた分に応じて給料が出るので、それで働きすぎた分の見返りや重い責任に対する報酬は担保されるのですが、お金が介在しないwoofingではそうもいきません。
だからこそ環境は大事…なはずですが、農場では休み無し、ルーティンワークなはずなのになぜか増え続ける仕事、ホストの監督が無い場で完璧に仕事をしないといけない、といった具合で強いプレッシャーや疲れに襲われる日々。全く割にあっていませんでした。
でも、今の滞在先では始まる時間と終わる時間がしっかり決まっていて、自分の時間もしっかり確保できます。また、仕事自体も難しすぎるものではなく、ホストがいる中で働くことが出来るので前のところほど重いプレッシャーや責任はありません。
無理をすることなく、みんな心に余裕を持って働けているので、本当に良い環境の中で過ごすことが出来ています。
ニュージーランドに来てからのなかで1番メンタルが安定しています!
いくら住居/食事が無料とはいえ、最低時給を鑑みるとwoofingでの労働形態は割にはあっているとは言い難いところ。そのため、積極的に続けたいとは思いませんが、「少し手を伸ばして生活に彩りを増す」「無理をしない範囲で働く」というライフスタイルは是非取り入れていきたいな、と思います🌿