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Zoomの新たな使い方「Zoom×演劇」有料公演が斬新!面白い!と絶賛された理由を考察

2020年4月1日に立ち上げ、2週間後の4月15日に旗揚げ公演を行った「劇団Zooooom!」。その名の通り、Zoomで演劇公演を行う団体です。

その劇団Zooooom!は4月の後半だけで8回の有料公演を行い、約300名の動員を記録しています。

観劇ファンの方々からは

「久しぶりに観劇できて嬉しかった」
「チケットを買って、決まった時間に芝居を観れる喜びを思い出した」

といった嬉しい声を頂いています。

そしてまた、Zoomで頻繁に会議や有料セミナーを開催している方からも

・斬新すぎる!
・新しい使い方と可能性に感動した!
・発想がすごい!
・内容も普通に面白い!

と高評価を頂いています。

Zoomをこれまで活用していた方からこういった声を頂けると自信も持てますし、やはり嬉しいものです。

このnoteでは、劇団Zooooom!の何が斬新で面白いと感じて貰えているのかを考察していきます。

特にこれまでZoomを使ってセミナーやスクールなどを開催してきた方に、新たな視点を得てもらえると思いますので、是非、目を通してみて下さい。

≫劇団Zooooom!公式サイト

劇団Zooooom!のコンセプト

まずは劇団Zooooom!のコンセプトから話させて下さい。

ご存知の通り本来ZoomはWeb会議用のツールです。セミナーや各種スクールなどで使われる事があっても、演劇公演で使われる事はありませんでした。

新型コロナの影響もあり、演劇界でも注目を集め使われ始めています。ただ、そのほとんどがZoom自体を舞台とした会話劇やシンプルな朗読劇がほとんどなのが現状です。

もちろんそれで面白いコンテンツもありますが、見え方としては従来のZoomでの会議や飲み会と代わり映えはしませんし、従来の舞台演劇とは別物となっています。

劇団Zooooom!はそういった、Zoomに合わせた演劇ではなく、演劇をZoomで見せるにこだわって、旗揚げ当初からコンテンツを作り上げています。

言い換えると、「Zoomではこう見えるから、こういった演劇にしよう」ではなく、「演劇をZoomでどうやって見せるか」に重きをおいているイメージです。

これは似ているようで全く逆の発想なので、この視点を持つかどうかで出来上がるものは大きく変わってきます。

斬新な理由の考察1「カメラワーク」

Zoomと聞いて浮かぶ画面の見え方は、各カメラに一人の顔がドーンと映り、カメラ目線で語ってる感じですね。

劇団Zooooom!の場合、本編ではほぼカメラ目線になる事はありません。

役者はカメラに撮られている、Zoomで配信されている事を意識せずに演じています。この点はドラマと似た感じです。

実際、出演した役者の方は「ドラマの長回しの撮影のようだった」との感想を残してくれています。

従来からZoomを使っている方には、このカメラワークは斬新なものに感じるだろうと思います。

斬新な理由の考察2「”生”の緊張感」

Zoomでの演劇系公演で多いのが、ZoomをYouTubeLiveに繋げて、お客様にはYouTubeLiveで視聴してもらうといった形式。

おそらく、

・お客様がZoomを使えなくても大丈夫
・お客様の顔や声が入り込むリスクが無い
・お客様の通信環境や視聴端末の差を吸収できる

といった理由からYouTubeLiveでの配信を選択してるのかと思います。

劇団Zooooom!でもその案は出ていましたし、今でも議論の対象ではあります。運営は圧倒的に楽になりますしね。

しかし、YouTubeLiveにすると単なる動画配信とあまり変わらず、本来の舞台の良さでもある”生”感が薄れてしまいます。

その為、あくまでもZoom上での公演にこだわって実施しています。

これは実際にやってみての感覚ですが、確かにZoom上で公演をした方がお客様との距離感を圧倒的に近く、”生”感を感じる事ができます。

・お客様の名前がわかる
・チャット機能がより充実
・前説でお客様が顔を出したり話したりできる
・公演中も何かトラブルが起きそうな”生”感が満載

おそらく理由はこんなところでしょう。

なお、オプションのウェビナーも検討しましたが同じ理由から使用していません。

そしてこの「”生”感」もまた、従来のZoomユーザーの方にとって斬新に感じるポイントになっていると思います。

通常のセミナーやスクールと違い演劇公演では、何かトラブルがあっても映ってる役者は対処できません。

セミナーであればメインで映ってる講師の人が、「今、映像が届きにくいようですね」とか、Zoomの状況に合わせてある程度の対応はできますが、演劇公演ではそれができません。始まったら終わるまで突っ走るしかないのです。

その”生”の緊張感を知らずに感じ取って、斬新に感じるのだろうと予測できます。

まとめ

劇団Zooooom!の「Zoom×演劇」公演がZoomユーザーに斬新と思ってもらえる理由について考察してきました。

・カメラワーク
・”生”の緊張感

これらが斬新で面白いと感じてもらえてる理由なのでしょう。

そんな実際のカメラワークや”生”の緊張感がどういったものか、Zoomの新たな可能性を、是非、公演を見て確認してみて下さい。

最新の公演情報は劇団Zooooom!の公式サイトでご確認くださいませ。

≫劇団Zooooom!公式サイト

最後までお読み頂きありがとうございました。

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