ヨーロッパも新型肺炎の渦中に

初めは中国以外に、タイ、シンガポール、日本などアジアに集中していた新型コロナウイルスの感染者も、今では中国以外の感染者トップ10のうち7つが欧州の国々となりました。私が住むスイスの人口は日本の10分の1以下、面積は九州程度でありながら、感染者は2倍以上になっています。ちなみにイタリアの感染者数は現在、日本の約30倍に及んでいます。

スイスでも週によって期間や人数は異なりますがが、先週から学校閉鎖が始まり、イベントは1000人から今では100人以上でも禁止、スキー場・プール・美術館・博物館なども閉鎖し、ある地域では食料品店、薬局、ガソリンスタンド、銀行、郵便局といった基本的な生活に必要なサービス業を除き、すべての飲食サービス業(レストラン、カフェ、バーなど)の営業を禁止しました。自粛ではなく禁止で、スイスの刑法では「指示の下の医療的監視措置」を守らなかった場合、結構な制裁を受けます。

自粛でなく禁止、守らなかった場合の制裁、という強硬的な手段に対して政府への批判や非難が多いかと思いきや、私の知る範囲(最もジュネーブの4割以上はスイス人以外の「外国人」だが)では文句を言う人はほとんど見られません。むしろ、会食に出席した知人の日本人女性はスイス人の夫から、こんな時期になぜ会食に行ったのかととがめられたといいます。

レストラン、ホテル、航空会社を含め、社会的・経済的に打撃を受けている人々・組織がある国は日本だけではありません。むしろ、欧州は観光を含むサービス業、商業で生計を立てている人々が多いので、大変です。

イタリアでは、中国を超える、1日360人以上の死亡者、3500人以上の新規患者が出てしまった。これからが正念場です。

パニックにならず、感情的にならず、冷静に、個人レベル、地域レベル、国レベルでできる限りのことを行う。

ウイルスとの闘いと共存の中での、我慢比べなのかもしれません。

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「グローバルヘルス」を専門というか、ライフワークにしています。中でも、感染症対策、人道支援、保健システム作り、保健政策などをやってきました。インドで、ヨガや伝統医学も勉強して、今も毎日ヨガをしています。