鳥居さまつ

些末な話です。

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最近の記事

【エッセイ】正論について

最近もやもやすることが多い。 なぜなのだろうかと考えてみた。 主にどういうときかというと、正論を言われたときだ。 確かに間違ってはいないとは思う。しかし、それだけではないのだ。 それなのに、間違いではないと思ってしまうからその場で言い返すことができない。 口論がしたいわけではないから、言い返す必要もないのだが、もやもやだけが残る。 正論というのは取り扱いが難しい。正しいは正義かのように嬉々として言ってくる人がいる。 しかし、正論はときに人を傷つける凶器になりうるのだ。その

    • [エッセイ]孤独な夜

      孤独に殺されそうな夜はどうしたらいい? とにかく耐えるしかない? 誰かに電話する?迷惑じゃない? 恋人か親友なら親身になってくれるかもしれない? そもそもそんな人いない。 じゃあもう耐えるしかない。とりあえず息をする。布団に入る。シャワーなんて今じゃなくてもいい。 耐えていれば必ず朝が来る。眩しいけれど、朝は来る。 いつか慣れる?慣れたくないな? いつか一緒に孤独に耐えてくれる人があらわれる。 そう思ってたらまだ生きていけるかな?どれだけの夜を過ごしたらそんな人がそばにき

      • [エッセイ]イチョウ並木

        秋の景色はおもしろい。日々刻々と変わっていく葉っぱの色、落ち葉の量。 今日はイチョウの木に注目してみた。道路沿いの並木道。交差点を曲がってもつづく黄色。 これまでは特に気にも留めていなかったけれど、葉っぱの並びが植えてある場所で違っていた。高速道路の下の大通りはトンガリ頭。広々とした大通りは丸い頭、くるくるドリルのようにねじれているやつもいた。 電線や電柱などにぶつからないように剪定してあるのだろうか。周囲に何もなかったらどのように広がっていくのだろうか。 きっともじゃ

        • [エッセイ]横断歩道

          ある日の車での帰宅途中の話。 T字路を曲がろうと一時停止して左右を見ていたら、車は途切れそうだが中学生の女の子がひとりこちらに向かって歩いて来ていた。 渡るまで待とうと思っていたらその子は横断歩道の少し手前で立ち止まり周りを確認し、お先にどうぞといった感じのジェスチャーをしてくれた。 なので、お言葉に甘えて先に角を曲がらせてもらった。 なんとよくできた子だろうか、中学生にしてそんな気遣いができるとは。私の中学生時代とは大違いだ。 きっと素敵なオトナになるのだろうなと

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