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「摩擦係数」の歌詞からみる櫻坂46らしさ

櫻坂46のメッセージ性は「それでも生きる」

櫻坂46は欅坂46から改名し「それでも進む」を選んだグループだ。
故に「それでも生きる」というメッセージ性はこのグループの物語からも伝わりやすい。
「摩擦係数」はこれまでの歌詞の集大成だ。
諦めて、開き直ってそれでもなお生きるというメッセージが櫻坂46の歌詞に一貫しているように思う。
「Nobody's fault」ではニーチェ哲学全開の歌詞を中原中也の詩の口調を用いて哲学的に文学的に「今を生きろ!」と生きる強さを謳う。
「BAN」の歌詞では「もう今さら違う自分になれるわけないじゃない?」と開き直り、それでも生きる選択肢を諦めない。
「流れ弾」では「言いたいこと言わせてくれ!」と生きる意思を強く持ち自分の意見を明確に持つ様を描く。
「五月雨よ」では「君」に対する五月雨式にだらだらと続くような好意をうたい諦めるのか、諦めないのかその葛藤を描き、この曲では開き直るまではいかず「諦めのか」にフォーカスする。
「摩擦係数」では黙ること、つまりは諦めは敗北だとし、言いたいことは言ってやれと多少、周りとの摩擦が起きても自分を保ち続けろと生きる強さをうたい、「むしろそのまま不機嫌に」と開き直り、「もう体裁なんかどうだって構わない」と過去に縛れるなと今が大切なんだと謳う。
人生とはリスタートの連続だ。
今まさに再出発しようとする人達に寄り添ってくれる歌詞が櫻坂46らしさだと思う。

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