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滞在日誌 2022-2023

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2023年3月の記事一覧

額田大志 アーティストコメント

今回の記事は、15日間の滞在を終えた、額田大志さんによるプログラムを振り返るコメントをお届けします。 「どこで、誰と過ごすか」は新しい創作にとって欠かせない要素だと感じた。世田谷美術館は広大な砧公園の中に位置する。演劇やダンスのリハーサルは、基本的に屋内で行われ、大きな音を出すことも多いので窓のない密閉された空間で粛々と進むことが多い。しかし、この世田谷美術館はガラス張りの場所も多く、開放的で、常にお客さんが美術館内を行き来しているし、学芸員さんたちもたくさんいて、なんだか

滞在日誌 2023/3/5(15日目)

最後の滞在日誌となりました。滞在最終日に行なったパフォーマンスと滞在報告会の本番の様子をお伝えします。今回は主に写真でレポートしていきます。 リハーサル・ゲネプロ 前日に額田大志さん1人で調整した部分などを本藤美咲さんに共有し、最後の講堂でのシーンを改めて練習しました。 その後、本番と同様に最初から最後までパフォーマンスを通して確認する”ゲネプロ”と呼ばれるものを行いました。その後、協力してくださる鑑賞リーダー(美術館ボランティア)の方への説明や確認を済ませ、あとはお客

滞在日誌 2023/3/1-3(12-14日目)

11月から始まった世田谷美術館での滞在も、残すところわずかとなった12-14日目の日誌です。3月5日のパフォーマンスに向けて、最終調整を進めていきました。 3/1 (12日目)鑑賞リーダーを体験 前回の滞在 ( https://note.com/sam_anj_air/n/ne0906680b37c ) で見学した美術鑑賞教室がこの日も実施され、朝から多くの小学生が訪れていました。せっかくの機会ということで、美術館のボランティアである「鑑賞リーダー」の活動を、額田大志さん

滞在日誌 2023/2/22-23(10-11日目)

具体的な創作が進み始めた前回に引き続き、パフォーマンスの構成や場面ごとの内容を詰める作業が続きます。この2日間が、2月最後の滞在となりました。 2/22 (10日目)鑑賞教室を見学 額田大志さんと本藤美咲さんは、この日実施された鑑賞教室を見学しました。美術鑑賞教室とは、世田谷区内の小学生が美術館を訪れ、美術館のボランティアである「鑑賞リーダー」による案内のもと、開催中の展覧会や美術館の内外を巡るというもの。世田谷区内の小学生は4年生になると、授業の一環として全員がこの体験