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Reverb#60 なぜ挑戦を続けるのか。

Sushi Summitでなぜ挑戦を続けるのか。よく聞かれる質問です。


私はいつも答えに困ります。なぜかと言うとこの気持ちを伝わる言葉にすることがとても難しいからです。

食のイベントというのは開催がとても難しいです。なぜなら食は生き物だから。準備と環境作り、そして来てくださるお客様との関係性がとても重要になってきます。どの要素が欠けてもイベントは成功しません。調整という作業は表に出ない部分もあります。環境的、金銭的、そして心理的ストレスに囲まれながら調整を重ねています。


そんなに辛いのに、なぜSushi Summitをやるのか。それは成功した時の達成感の快感を知ってしまったからです。
飲食業の商売というのは本当に難しいです。商売を軌道に乗せるためにはまず安定が必要です。私も20年間同じ店で修行をしてきました。毎日同じことの繰り返しを飽きずに続ける。それは究極の安定だったと思います。でも、私はあの20年があったから今、新たに挑戦することを止めたくない!と思っています。


同時に、イベントが大きくなればなる程、神経を使うことが増えます。


例えば会場。次回予定しているドバイ会場は特別な会場をレンタルする事が出来ました。そして特別な場所なのでレンタル料が以前の会場の数倍に跳ね上がっています。

Sushi Summitに参加してくれるシェフの調整も大変です。シェフそれぞれが所属している組織への許可のプロセスを一歩一歩踏まなくてはいけません。

そしてシェフが全力を出す為にはその熱意に応える食材が不可欠です。現行にない豊洲市場とサプライヤーを繋ぐ事はそれぞれの背景もあるので非常に繊細な打ち合わせが必要です。それぞれの事情を踏まえての交渉は非常に神経を使います。

今回は私自身がこの様な特別な機会を作る側になりました。本当に本当に頭が痛いが続いていますがそれ以上に私は今、特別な体験をしていると思っています。こそして、このイベントそのものに大きな意義を感じています。
過去のSushi Summitに一緒に参加したシェフ、お世話になった関係者の皆様、そしてそのイベントで出会ったお客様。そのイベントでの出会いによって新しいビジネスやプロジェクトが産まれてきました。私はその新しいビジネスやプロジェクト、パートナーシップが産まれる際に感じるワクワクの虜になっています。

新しい出会いはイベントによって産まれてきました。
だから私はSushi Summitというイベントを企画し続けます。

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