テレンス・マリック『ツリー・オブ・ライフ』(2021/5/26ゼミ)
『ツリー・オブ・ライフ』の宗教モチーフを説明します。ゼミでは「難しい映画」だと強調し過ぎたかもしれませんが、実際は、キリスト教の知識があると、とても理解しやすい作品です。
発表者のペーパーにもあったように、樹木信仰は至る所に存在します。特にヨーロッパは昔、森で覆われていたので、樹木を祀るお祭りが各地域に見られます。
話をキリスト教に限りますが、キリスト教におけるtree of life(命の木)とは、神がエデンの園に植えた2本の木のうちの1本のことです。(『創世記』2章9