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【イベントレポート】さるびあ落語 桂 南楽

2023年1月11日
さるびあ落語 桂 南楽


<フレッシュな二ツ目登場!>
 横浜市鶴見区民文化センター サルビアホールでは、音楽ホール楽しむ落語会を開催しています。今回は二ツ目になりたての桂南楽(かつら・なんらく)さんをお迎えし、「道灌(どうかん)」「茄子娘(なすむすめ)」「火焔太鼓(かえんだいこ)」の3席で楽しい一時になりました!

1席ピックアップ!「道灌」


<「道灌」って誰?何した人?~背景となるエピソード~>
 「道灌」とは江戸城を築城した関東の武将・太田道灌です。道灌は鷹狩の帰り道に雨に降られて、村の娘さんに雨具の借りようとするのですが、娘さんが出してきたのは山吹の花。「うちにはお貸しできる雨具はございません」と暗にお断りしているのですが、実はコレ、和歌の教養がないと察することが難しい。「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」(兼明親王『後拾遺和歌集』)という歌を知っていれば「『実の一つだに』…ああ、蓑の1つも無いのか…」とピンとくるわけです。

山吹の花

…娘さん、これを察してくれとは、なかなか難易度高めですね。太田道灌、クリアならず…というのが落語「道灌」のベースにあるエピソードです。

<桂 南楽さんの「道灌」~やさしいご隠居さんと癒し系八っつぁん~>
 落語では八っつぁんがご隠居の家にある太田道灌の絵を見て、「なんです?この絵は??」と言うところから始まります。さてさて、八っつぁんはご隠居から太田道灌のエピソードを聞いて、どうしようというのか…。
 南楽さんの優しい口調で江戸の町のご隠居さんがふわりとサルビアホールに現れました。天然&癒し系の八っつぁんも愛嬌たっぷり。素敵な時間でした。

 <前座から二ツ目へ>
 2022年8月に前座から二ツ目に昇進した桂南楽さん。実は昨年の「さるびあ落語特別版」に前座・桂南太郎としてご出演下さいました。
 今回の「さるびあ落語」では前座時代のお話もして下さいました。前座時代は持ち時間がなんと10秒しかなかったこともあったそうです。名乗ったところでお時間に‼ そんな前座時代を経て二ツ目へ。今回は持ち時間たっぷりお使いいただけたと思います。なにしろ「フレッシュな二ツ目がたっぷり1時間聞かせます。」がキャッチフレーズの「さるびあ落語」ですから!

 次回、2023年3月5日開催「さるびあ落語特別版」もお楽しみに!真打3人登場です。フレッシュな二ツ目さんやマジックもございます。前座さんの応援もよろしくお願いします。

「さるびあ落語特別版」イベント詳細はこちら
https://salvia.hall-info.jp/rakugo/202300305_rakugo_tokubetuban/

(poppo)



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