ゆりかりや

関西の田舎で銀行員をしています。趣味は旅行です。

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最近の記事

    • だけど、愛おしく思えるのだ。

      家族以外のひとと暮らしはじめたのはこれがはじめてだった。 同棲や新婚生活がはじまると、生活スタイルの差にぶつかってストレスを感じるひとも少なくないというけど、かくいうわたしもその一人だった。正確に言えば不安を覚えてしまったのだ。相手の受け取り方を気にしてしまいがちなわたしが、ちがいを受け入れ、萎れることなく歩みよることができるのか。 ネットで「同棲 ストレス」と検索すると、その解決策は簡単な文字で、「我慢」「改善」とあった。 * わたしと旦那さんとの生活リズム

      • 東京という静かな激流のなかで

        「いろんなものが目に入ってくるなあ」 会社からの帰り道、渋谷のスクランブルスクエアのエスカレーターをのぼりながら、交差の隙間から下に見えた本のポップアップスペースを見てそう思った。 ふと、なつかしい曲が頭のなかに再生されたのだった。「東京のまちにでてきました。」というフレーズ。ーーくるりの『東京』という曲の冒頭だ。 東京に出てきて5か月が経つ。「もう5か月も経っていたのか……」と、カレンダーアプリで週末の予定を確認して改めて気づく。彼と同棲をはじめたこともあり、職を探した

        • たいせつな選択をした日

          8月6日はわたしの誕生日。 遠距離恋愛をしている彼が、週末、わたしの誕生日をお祝いしたいといってくれたので、沖縄旅行に行ってきた。 遠距離恋愛だし、それぞれに仕事もあって当日をいっしょに過ごすことができないので、2日の金曜日にお互い有給をもらって、少し長い休みにした。 現地集合現地解散の旅。実は初めてではなく、旅が共通の趣味である私たちには、結構こういうことがある。基本的にそれを楽しめるたちだけど、たまにとても寂しい。でも、いつもわたしより先に着いて待っていてくれて、いつ

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        • 備忘録
          2本

        記事

          ふたりの未来を信じてみたくなったとき

          基本的に、生きていて、いまが一番いい、なんて根拠はないなと思っている。 けれど、「いまが一番いい」 の言葉がとっても好きになった出来事があった。 写真家で猟師で作家の幡野広志さん。cakesでは「幡野広志のなんで僕に聞くんだろう」と題した連載で、読者から様々な相談を受けお返事をされている。 それをたまに拝読するのが、私の日常のルーティンのなかにある。ルーティンといったって、たまたま幡野さんの更新のタイミングに居あわせたら読むという、なんともいい加減なものなのだけど。

          ふたりの未来を信じてみたくなったとき

          未来から、今の幸せは、はかれない

          「いまが一番いい」という言葉についてのプロローグとして、 例えばよく聞く話で、大学生の頃は、高校生の甘酸っぱい青春時代を懐かしんで、社会人になれば大学生の自由な時間を羨むし、中年になればなったで、新人の頃のなんでもできちゃうような無尽のパワーやフレッシュさを羨む。いやぁ、若々しくていいねー。なんて言って。 昔はよかったなあ、と思っている今現在だって、未来の自分から見てみたら、羨まれるいい時代なのだ、だから過去を羨むことはないんだ、という人生のからくりのおはなし。 この成り

          未来から、今の幸せは、はかれない

          何か変えたくなるのは、自分にまだ期待しているからかなぁ

          こんばんは。関西で銀行員をしているふつうのOLです。誰に宛てたわけでもない話ですが初めてnote を書きました。 2019年に入った頃、京都BALの店内を下っていった丸善で、資格試験の参考書の前でもなく、大好きな旅行本が並べられた場所でもなく、文房具コーナーに立っていた私は、なんとなあく目にはいった、ティファニーブルー色したとびきり爽やかなノートカバーの前から動けなくなった。 べつに文章を書くお仕事をしているわけでもないし、到底この分厚いノートカバーを働かせてあげられるよ

          何か変えたくなるのは、自分にまだ期待しているからかなぁ