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心惹かれる場所。

毎年、春になると必ず訪れる場所があります。

それがこの写真の地、静岡県清水にある三保の松原です。

私は結婚して6年が経ちますが、その夫と行った初めてのデート地がここでした。
私は行ったことのない場所でしたが、夫にはなにやらご縁がある地のようで。

特に、ここからそう遠くないところにある「清水次郎長生家」は、私にとっても非常に縁深い、大変お世話になっている場所となりました。

古き良き佇まい。文化庁登録有形文化財です。


お家の中は展示場とお店があり、次郎長の生き方や当時の人々の生活などに触れることができます。

販売コーナーにある「勝札」と書かれた御札は、大変御利益のある御札として人気なのだそう。


親切なお店の人に勧めてもらって、せっかくだから買ってみよう、なにかいいことあるといいね、と。
何気なく、お互い1つずつ、金色の小判とセットで勝札を購入した8年前の私達。
大切に、お財布の中にしまっていました。

でもまさか、同年秋に同棲、翌年に結婚を決めるとは当時の2人は思うわけもなく。

2人のお給料が上がったために、結婚のためのお金も用意することができて、なんて有り難い、これは絶対勝札のおかげだよ!と、私達夫婦は翌年にまた、お礼を伝えに次郎長生家へと向かうことにしました。

「結婚することになりました」

と、施設の人にお伝えすると、その方は自分ごとのように喜んでくださって、本当に嬉しかったのを覚えています。
そして、持ってきた御札と小判はご返納し、新しく同じセットのものを購入して施設を後にしました。

まさかその1年半後、子どもを授かり、自然豊かでのびのびと暮らせるところに引っ越しをするとは当時の2人は思うわけもなく。

「妊娠しました」

毎年決まった時期に伺っていることもあってか、私達のことは覚えていらっしゃっていたようで、とてもとても喜んでくださって。
あたたかい方との出会いに、本当に感謝しています。

それからはコロナがあったのでなかなか行けませんでしたが、去年からまた、今度は娘を連れて、お礼をお伝えしに訪問することができました。

8年前には想像できなかった今の生活。
本当に不思議だけれど、この静岡県清水という場所は、何故かなにかに導かれているような、心惹かれる場所なのです。


三保の松原から御穂神社へと続く、「神の道」。

奇跡のような出会い、奇跡のような出来事。
この世界に当たり前なんてものはひとつもなくて、目の前にある有り難いものに私はただ感謝するのみです。

今までに出会った人達も、これから出会う誰かも、私と仲良くしてくれた人も意見が合わなかった人も、きっと全ての人が私にとっては大切な意味のある人なんだと、
私はそう信じています。

朝巳そると

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