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【初心忘れるべからず】cono

医療現場のリハ職として、患者さんを受け持つ際にまず最初にする事があります。
   

患者を知る事。これが最優先。
 

すごく当たり前に思える事ですが、この基本を出来ずに患者さんの初回介入をする人が多い印象があります。


まず、カルテからある程度の情報収集をしていきます。


なぜ入院してきたのか?
どこから来たのか?家or施設?
元々はどんな風に生活していたのか?
家族がいるのか?key personは?


などなど、自分の中で把握できる情報をまとめてから患者さんと対面する必要があると思います。


仕事に慣れてくると処方箋で病名を確認し、指示が特別無ければ情報も見ずに対面する人がいます。


そんな人は機能面ばかりに意識がいきがちで、特にできていない事に対してばかり把握をしようとする傾向にあります。


もちろん、患者さん本人と会話をしながら情報を知る事も大切ですが、初対面の人からあれや、これや聞かれる事は信頼関係が出来ていない状況の中で不安になる事もあるんじゃないかと思います。



これは、私も経験年数が浅い時によくやりがちでした。数回しか関わっていない担当の方に、

「どうしてそんなに聞くの?
 自分のことを色々あなたに言いたくないわ」

と言われ、ハッとしました。



見ず知らずの若僧に、自分の生活の事や家族の事を根掘り葉掘り聞かれるのは不快感しかないよなーと思うようになり、相談員や元々いた施設職員など、得られる情報はそこから聴取していくようにしています。



担当になってからもリハの介入時間が主なので、病棟での生活スタイルについては担当の看護師や看護助手に聞く事があります。
もちろん経過記録も併用しますが、より具体的な意見も聞けるので、この情報収集も積極的に行っています。

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専門職なので機能面・活動面ももちろん評価する事は重要ですが、やはり個と個の関わりをするのであればまずはその人を知る事が必要だと思ってます。


その土台作りが出来てなければ、いくら機能面を評価出来たとは言え、目標設定にズレが生じてくる可能性が高くなると考えます。


基本は大切です。

『初心忘れるべからず』
『木の長きを求る者は必ず根元を固くす』


ことわざは理に適ってますよね。
どんなことに対しても基本を忘れずにしていきたいです。

cono

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